地酒復活へ、行くぜ最上 町民団体が発足、活動着々

2021/9/20 12:53
地酒造りのため町民有志が任意団体を組織し、来年1月の販売を目指して活動を進めている。原料となる酒米を関係者が刈り取った=最上町富沢

 最上町の町民有志が任意団体「最上の地酒を創る会」(奥山勝明会長)を組織し、来年1月から日本酒を売りだそうと活動を着々と進めている。同町富沢の田んぼで19日、原料となる酒米を関係者が刈り取り、黄金色に実った稲穂が積み上げられた。現在町内に酒蔵はないが、町内のコメと水を原料とした地酒の復活に期待が膨らんでいる。

 同町ではかつて佐藤酒造店が日本酒を醸造していたが、20年以上前に生産をやめている。最上には赤倉、大堀、瀬見と三つの温泉があり、宿泊者からの「地酒を飲みたい」との声に応えようと2020年秋、創る会が発足した。

 醸造は、会の事務局員と親交のある和田酒造(河北町)に依頼。口当たりが良く、飲んだ後に余韻が残るような純米吟醸酒を造ることに決めた。同会が町内で生産した出羽燦々(さんさん)を100%使い、地元土合山の伏流水を仕込み水に用いる。

 5月に奥山会長が所有する田んぼ15アールに植えた稲が19日、収穫の日を迎え、関係者約40人が鎌で丁寧に刈り取った。作業を手伝った和田酒造の和田茂樹専務は「米粒の大きさや色合いといった状態が良い。順調に進んでいる」と太鼓判を押した。

「いいもの造る」

 商品名は「山と水と、」に決まり、精米や仕込みを経て来年1月中旬に完成する。本年度は800リットルの生産を見込み、720ミリリットル入り約1100本を町内の3商店で販売する計画を立て11月から予約を受け付ける予定。奥山会長は精米前に必要となる酒米の乾燥を念頭に置き「初めての作業になるので経験者から話を聞きつつ、いい等級のものを造らなければ」と意気込み、「地元の人が誰でも飲める地酒にしたい」と話していた。

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