山新放送愛の事業団、子ども食堂支援へ 県内37団体に5年間で1000万円

2021/9/17 09:27
人々の善意で支えられている子ども食堂。山新放送愛の事業団は県内の子ども食堂に計約1000万円を支援する=山形市

 公益財団法人山新放送愛の事業団(理事長・寒河江浩二山形新聞社長)は、子ども食堂を運営する県内の全37団体に対し、食材購入費として来月から2025年度末まで総額約1千万円の助成金を贈る。新型コロナウイルスの影響で経済環境が悪化し、日々の食事に窮する家庭が出ている中、資金援助してSDGs(持続可能な開発目標)が掲げる「貧困をなくそう」などの実現に貢献する。

 県子どもの居場所づくりサポートセンター(代表・玉木康雄県社会福祉協議会長)に登録している子ども食堂の数は現在、村山地域15、庄内地域8、置賜地域11、最上地域3。ひとり親や共働き家庭などの子どもに食事を提供している。

 子ども食堂の多くは、自治体からの補助金や、企業や個人の寄付などの善意によって支えられている。コロナ禍によって家計が悪化し、子ども食堂を利用したいという保護者からの新規の相談も増えているという。

 山形市の子ども食堂うぃずゆうの鈴木和子代表(75)は「夜、一人で親の帰りを待っている子もいる。不要不急の外出を控えるように言われているが、子ども食堂は必要とされていると感じるし、続けていくことが大事」と施設の重要性を強調。「運営は無償のスタッフや人々の善意で成り立っており、金銭的に厳しい」と窮状を訴えている。

 このような状況を踏まえ、山新放送愛の事業団は県民からの善意を基に26年3月までの間、各団体に対して食材購入費として毎月5千円を支援することを決めた。SDGsが掲げる「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」などの実現に貢献する。

 寒河江理事長は、郷土愛の醸成や学力向上、経済格差による教育格差の是正を目指し、山形新聞が提唱している「1学級1新聞」の取り組みと、子ども食堂への助成を両輪として「コロナ禍で仕事を失った人も多く、経済的に苦しい家庭があると実感している。『学び』と『食』の両面で子どもたちを支援していきたい」と話している。

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