水害時の浸水防ぐ住宅 一条工務店、早期復旧や廃棄物減量

2021/9/16 10:49
一条工務店は水密性を高め水害時の浸水を防ぐ耐水害住宅を販売している。写真は実験映像の一場面(一条工務店提供)

 住宅メーカーの一条工務店(東京)は耐水害住宅を開発し、販売している。水密性が高く水害時の浸水を防ぎ、水没と水圧による損壊を防ぐため水に浮き、係留装置でその場にとどまるタイプもある。被災からいち早く生活復旧ができ、被災者の負担軽減や災害廃棄物減量になるという。

 防災科学技術研究所(茨城県つくば市)と共同プロジェクトで取り組んだ。ドア、サッシなど開口部の隙間をなくし水密性を上げたほか、配管や床下換気口には水の浸入・逆流を防ぐ特殊弁を採用した。電気関連設備は水没を免れる高さに設置し、ライフラインの早期復旧につなげる。

 仕様は▽一定の水位に達した際、床下注水ダクトに水を入れ、それを重りに浮上を防ぐ(スタンダードタイプ)▽浮力に逆らわず建物を水に浮かせ、係留装置で元の位置に戻る(浮上タイプ)―の2種類。防災科研との実験では、1階天井の高さに相当する水位3メートルでも浸水はなく、浮上タイプは地面から約1.5メートルの高さまで浮上した。

 給排水管は破損しないよう一定の力が加わると接続部分が抜ける仕組みにし、居住者が自力で復旧できる方法も確立した。太陽光発電設備、蓄電池を備えれば電気の自給自足が可能だ。

 価格は約115平方メートル(35坪)の2階建ての場合、従来住宅に比べスタンダードタイプが約46万円、浮上タイプが約77万円それぞれプラスになる。昨年9月に発売し、既に全国で約1200棟を販売。県内での着工実績もある。問い合わせは一条工務店山形営業所023(615)1131。

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