Sスケート・ナショナルチーム、長野で合宿 北京五輪シーズン控え

2021/9/15 12:35

 スピードスケートのナショナルチームが14日、長野県の菅平高原での合宿を公開した。来年2月に北京冬季五輪を控え、女子のエース高木美帆(日体大職)は「東京五輪が終わって周りの空気が冬にシフトチェンジした感覚があり、気が引き締まった。目の前のことを一つ一つクリアしていく」と意気込みを語った。

 前回平昌五輪では団体追い抜きで金メダルを獲得したものの、個人種目は2位が最高。3季前に1500メートルで世界記録を塗り替えるなど大きな成長を遂げ「勝ちにいく滑りをしたい」と頂点への意欲をにじませた。

 男子500メートルは二枚看板が世界屈指の実力者。日本記録を持つ新浜立也(高崎健康福祉大職)は「北京まで全力で駆け上がる」と闘志を燃やし、村上右磨(高堂建設)は「目標に着実に近づいている手応えがある」と自信をのぞかせた。

山形中央高出4選手が参加

 合宿は2日から約3週間。本県関係ではいずれも山形中央高出で男子のウイリアムソン師円(日本電産サンキョー)、一戸誠太郎(ANA)、小田卓朗(開発計画研究所)、森重航(専大)が参加、標高約1300メートルの高地での陸上トレーニングで体力強化を図る。新シーズンは10月22~24日の全日本距離別選手権(長野)で開幕する。

 ともに山形中央高出のウイリアムソン師円(日本電産サンキョー)と一戸誠太郎(ANA)が練習公開に伴う記者会見で、五輪シーズンへの決意を語った。以下はウイリアムソン、一戸の一問一答。

「理想の体をつくるため、充実した夏が過ごせた」と強調したウイリアムソン師円(日本電産サンキョー・山形中央高出)=長野県上田市

ウイリアムソン師円(山形中央高出)-理想の体づくり、充実の夏

 ―シーズン開幕を控えた心境と状態を教えてほしい。

 「昨シーズンが終わったと思ったら、あっという間に氷上(のトレーニング)が始まった。理想の体をつくるため、充実した夏を過ごせた。体を絞って開幕戦に向けて準備したい」

 ―平昌五輪に比べ、自信があるところは。

 「平昌の時はがむしゃらに足を動かしていた。3年間でいろいろなスタイルに取り組み、総合的にバランスよく、効率よく、スピードに変えることを覚えた。安定感があり、深みのあるスケーティングを身に付けられたと思う。団体追い抜きは金メダルが目標だが、それ以前に代表となり、引っ張っていく選手になりたい」

 ―どのような覚悟を持ってシーズンに挑むか。

 「北京五輪に全てをささげることは、平昌が終わってから決めていた。(現時点で)次のイタリアでの五輪は見えていない。春の体づくり、夏の脚づくりも最後のつもりで、これを逃したらもう二度とないという心づもりで挑んでいる」

一戸誠太郎(山形中央高出)-集大成、1レースに懸ける

「1レースに懸ける思いが、今の原動力になっている」と語った一戸誠太郎(ANA・山形中央高出)=長野県上田市

 ―シーズン開幕を控えた心境と状態を教えてほしい。

 「充実した練習を積めている。今まで積み上げてきたものを早く10月の距離別で発揮したい。コンディションはすごくいい。精神面や技術面、体力面の全てにおいて充実している」

 ―平昌五輪前との違いは。

 「(当時は)平昌を戦うというよりも、腰のけがを治すことを最優先に考えていた。今季は故障もなく、五輪を戦うための練習ができている」

 ―仕上がりが良い要因は。

 「今季はスケート人生の集大成にしようという気持ちで臨んでいる。北京の1レースに懸ける思いが、今の原動力になっている」

 ―そう思ったきっかけは何か。

 「2月の全日本選抜で、師円に1500メートル、5000メートルで負けたことがすごく悔しかった。覚悟を持って戦っている人に勝つためには、自分も覚悟を持って1年間戦っていかなければいけないと強く感じた。五輪シーズンは今できることをやり切るため、集大成という言葉を選んだ」

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