“高齢者の足”となれるか 高畠での自動運転実験、10月11日開始

2021/9/15 08:28
今後の方向性などが示された「高畠町自動運転サービス地域実験協議会」=高畠町総合交流プラザ

 高畠町自動運転サービス地域実験協議会(会長・菊池輝東北工業大教授)は14日、より日常に即した形で年内に実施予定だった自動運転の実証実験について、10月11日~11月12日の約1カ月で実施する方針を示した。既存のデマンドタクシーと連携しながら、町中心部内を循環し、新たな“高齢者の足”としての可能性を探る。

 同町ではデマンドタクシーで自宅と町の中心部を行き来する高齢者が多いが、中心部の施設間を移動する際は歩く必要があり、高齢者から「大変だ」との声が寄せられていた。そこで、今回の実験は公立高畠病院を起点に、スーパーや薬局、町役場などの近場を周回するコースを設定し、課題を克服できるかどうかを検証する。

 利用料は200円(デマンド交通と併用する利用者と小学生以下は無料)で南北の2ルートを設定。運行時間帯は平日午前10時~午後4時で、1日各5便を運行する。両コースともに自動運転区間と手動運転区間が設けられる。

 車は5人乗り(運転手と補助者を除く)のカートタイプ。着座し安全バーにつかまる仕様で、速度は自動運転区間が時速12キロ程度、手動区間が同20キロ未満で運行する。原則予約制でネットや電話、公立高畠病院前に設置する受付窓口での登録を想定しているが、空席があればその場で登録して乗車できる。

 協議会を構成する国交省や県、町、県警などの関係者約20人が参加し、町総合交流プラザで開かれた第2回会合では、期間中に利用者に対してアンケートを実施し有効性などを検証した上で、年度内に予定している第3回の協議会で結果を整理する方向性が示された。寒河江信町長は「県内での自動運転の実現に期待が寄せられている。当町での実証実験が自動運転のさらなる発展につながることを期待したい」と語った。

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