抗体カクテル療法開始 新庄・PFC、院内療養中の患者へ

2021/9/14 11:34
抗体カクテル療法の薬剤を、新型コロナウイルスに感染した入院患者に点滴投与するPFC HOSPITALの看護師=新庄市福田(同病院提供)

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した新庄市の病院「PFC HOSPITAL(ピーエフシー ホスピタル)」の池谷龍一院長は13日、院内で療養中の感染患者に対し、重症化を防ぐ効果がある抗体カクテル療法の薬剤投与を始めたと明らかにした。

 同日までに同病院では入院患者48人が感染した。池谷院長によると、重い症状がない患者は院内で療養しており、これらの患者に対し本人と家族の了解・同意を得て抗体カクテル療法を実施していく。13日に12人に初めて投与した。既に28人分の薬剤を調達したという。池谷院長は山形新聞の取材に「重症化防止のために、この療法を積極的に活用していく」と話した。

 同病院では8月28日までに患者、職員計7人の感染が判明し、県がクラスター発生施設として病院名を公表。この時点で計100人弱が検査対象となり、7人以外は陰性とされた。その後、発熱などの症状を訴えた患者の陽性確認が続き、13日までに職員を含めて53人が感染した。精神疾患の症状によってはマスクの着用継続が困難な人もいることが感染拡大の一因とみられる。入院患者に対するワクチン接種は8月23日までに1回目を終えていた。

 陽性となった入院患者48人のうち、13日までに10人は既に症状が改善するなどして経過観察に移行し、病棟内の非感染者エリアで療養している。外来診療は現在、大幅に縮小しており、抗精神病薬「アリピプラゾール」などの持続性注射剤の定期的な投与が必要な通院患者に対しては、感染防止を徹底した上で玄関ホールで治療するなどの対応を取っている。

 同病院は最上地域で唯一の精神科病院。病床数は180床で、県の指定を受け、認知症疾患医療センターの役割を担っている。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]