高齢者感染じわり増 関係団体に県呼び掛け、接種完了後も要注意

2021/9/14 09:47
山形県庁(資料写真)

 県内の新型コロナウイルスの感染で、65歳以上の高齢者の感染割合がじわりと高まっている。本県の高齢者のワクチン接種率は9割以上と全国でも高水準にあるが、2回接種完了後も陽性となる「ブレークスルー感染」が相次いでいるからだ。県は「ワクチンは感染を完全に防ぐものではない」とし、感染防止対策の徹底を求めている。

 県内で流行第5波(7月27日~)以降、65歳以上の感染割合は8月12日公表分までは全体の3.5%だったが、9月11日公表分までになると5.7%に拡大している。感染の中心はワクチン接種が比較的進んでいない年代に移ってきているが、高齢者の割合も少しずつ上昇している。

 9月11日公表分までの第5波の累計感染者1304人のうち65歳以上は74人。74人のワクチン接種状況は▽2回完了(2回接種後、2週間以上経過)が43人▽2回接種(2回接種後、2週間未満)が1人▽1回のみ(2回目の接種前に感染、発症)18人▽未接種12人。2回完了者が全体の58%で最も多くなっている。

 県高齢者支援課によると、県内の高齢者施設、事業所でもブレークスルー感染が発生している。13日に新たにクラスター(感染者集団)と認定された川西町の介護老人保健施設「かがやきの丘」では、利用者4人と職員1人の計5人のうち4人のブレークスルー感染が確認されている。

 県は13日、県老人福祉施設協議会など関係団体に対し、ブレークスルー感染の発生報告と感染対策の徹底を知らせるメールを送り、注意喚起を図った。要請事項として▽ドアノブや手すり、トイレ、洗面所などの共用箇所について消毒の徹底▽体調が優れない人が気兼ねなく休み、医療機関を受診しやすい環境整備▽外部との接触をできるだけ避けるためオンラインの活用―などを求めた。

 県は「ワクチン接種は重症化を防ぐ効果が認められているが、感染を完全に防ぐものではない。十分留意する必要がある」と指摘している。

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