願う早期収束、経済対策 県「特別集中期間」延長で観光、飲食業関係者は…

2021/9/12 12:49
人通りの少ない上杉神社参道=11日、米沢市

 新型コロナウイルス禍が長期化し、業界への影響が深刻になっている観光、飲食の関係者。県の感染拡大防止特別集中期間の延長に苦悩をにじませた。「仕方ない」「今月下旬の連休前でよかった」などとしながらも、期間解除後の人出を不安視し、観光振興策を求める声が上がった。

 米沢市の観光施設の担当者は「集中期間は客足がピタッと止まっていた。人流抑制の点で効果はあったと思うが、補償は一切なく、観光業界全体が厳しい状態が続く」と苦しい胸の内を明かす。「連休前に集中期間を終了するという判断はありがたいが、一時的に感染が収まった時期もあった昨年度と比べると、客足は3割近く落ち込んでいる。県が観光業に重点を置いた経済対策を打ち出してくれることに期待したい」と話した。

 山形市の山形駅前の飲食店街で、長く営業してきた中華料理山形五十番飯店。コロナ前は食事や宴会、さらには飲み会の“締め”の客でにぎわっていた有名店も、苦しい状況が続く。「一日も早く感染が収束し、全国的な緊急事態宣言や宮城県のまん延防止等重点措置、本県の集中期間が解除になってほしい」と願うが、延長は「仕方がない」と受け止める。

 山形駅前では従来は午前1時、2時まで営業していたのに午後9時ごろには閉店する店も多くなった。「飲食店もそうだが、仕入れ先など飲食関連事業者が非常に苦しんでいる。少しでも早く収束してほしい」と話した。

 飲み屋街の人出減少に伴い打撃を受けているハイヤー、タクシー業界。県ハイヤー協会長の石川康夫八千代交通社長は「首都圏の緊急事態宣言など県外の影響もあり、県の解除後も人流は戻らないのでは」とさらなる長期化を懸念する。「観光客、夜の飲み客が戻らないと何ともならない。とにかく早期に感染を収束させ、人の流れをつくってほしい。秋、冬の観光誘客施策もお願いしたい」と訴えた。

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