重症化40、50代に集中 ワクチン2回接種まだ

2021/8/31 07:48

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 県内で新型コロナウイルスの流行第5波に入って以降、重症化したケースが40、50代の現役世代に集中し、この世代の重症者がいずれも2回のワクチン接種を完了していなかったことが30日、県への取材で分かった。県は医療態勢の逼迫(ひっぱく)を避ける上でも、現役世代の早めの接種完了が急務の課題と捉えている。

 県健康福祉部によると、7月27日からの第5波以降で重症化した人は13人。年代別では50代が9人で最も多く、全体の約7割を占める。40代と60~64歳は2人ずつで、高齢者はいない。男性12人、女性1人と男性の割合が圧倒的に高い。30日現在の重症者は5人。

 県は第5波以降の感染者のワクチン接種状況に関して、患者の症状などを考慮しつつ調査を進めている。重症化した13人のうち40、50代は計11人で、重症者全体の8割以上を占める。ワクチンは2回の接種後、2週間を経過すると効果が十分出るとされるが、この11人は未接種か1回接種のみだったことが分かった。

 内閣府のまとめでは23日現在、県内の年代別接種率は40代が2回目24.3%、50代が同32.7%にとどまる。全国的に急拡大の要因として感染力が強い変異株「デルタ株」の影響があるとされ、接種が完了していない若い年代で重症化が懸念されている。

 阿彦忠之県医療統括監は「重症化を防ぐため40、50代の接種率を上げていくことが重要。医療現場の逼迫を避けるためにも、接種を加速化していかなければならない」としている。

県内新たに20人感染

 県は30日、新たに小学生から70代までの男女20人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内では流行第5波で急拡大が続いており、今月だけで感染者数は千人を超え、累計感染者は3144人となった。=28面に関連記事 県と山形市によると、新規感染者の内訳は山形市4人、寒河江、東根、米沢、南陽、酒田、河北の各市町が2人ずつ、新庄、鶴岡、高畠の各市町が1人ずつ、県外が1人。このうち小中高校生で半数の10人に上った。

 クラスター(感染者集団)関連は4施設で拡大した。米沢市の九里学園高では生徒4人の感染が新たに判明し、計10人となった。酒田市の中学校は生徒1人が陽性となり計13人、河北町の放課後児童クラブは利用する児童2人が感染し計11人に広がった。新庄市の病院「PFC HOSPITAL(ピーエフシー ホスピタル)」では入院患者1人の感染が公表され、計11人となった。

 山形市の男子小学生は29日に陽性と判明。接触があった学校関係者数人に検査したところ、全員の陰性が確認された。

 また厚生労働省は29日、フィリピンから25日に帰国した本県在住の30代女性が感染していたと発表した。成田空港の検疫で陽性が判明し、無症状という。

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