マンゴー栽培、実りの喜び来年も 山形工業高、越冬へ暖房費募る

2021/8/28 11:52
間もなく収穫を迎えるマンゴーを見守る生徒たち=山形市・山形工業高

 校内でマンゴーの温室栽培に挑戦し先月、初収穫に成功した山形市の山形工業高(高橋良治校長)。生徒たちは来年度も結実させようと意気込んでいる。県内の事業所にマンゴーを提供し、商品開発にも取り組む予定だ。

 同校は昨年、創立100周年記念事業として、約24平方メートルのビニールハウス「スマートマンゴー工場」を整備。SDGs(国連の持続可能な開発目標)の達成も見据え、全6学科の生徒が連携して取り組んできた。資金は山形新聞社のクラウドファンディング(CF)「山形サポート」で募った。

 室内には6鉢が並び、IoT(モノのインターネット)を活用して温度管理、水やりなどを自動制御している。スマートフォンで室内の状況を確認できるシステムも開発した。ボイラーの燃料は地域から集めた廃食油からバイオディーゼル燃料(BDF)を精製し使っている。3年小林愛深(まなみ)さん(18)は「CFの協力者、OBら多くの方の支援によって成功できた」と振り返り、3年渡辺愛澄(あすみ)さん(18)は「担い手不足の農業の現場でも生かせるように、少ない人手で取り組める技術を目指したい」と話す。

 今年7、8月に完熟マンゴー計9個を収穫した。9月にも別の品種を収穫予定だ。県内の学校や事業所と加工品作りも進め、山辺高(山辺町)食物科は摘果した未熟マンゴーを使ったケーキを開発した。南陽市の菓子店は完熟マンゴーで菓子を作る予定だ。

 プロジェクトの大きな課題は冬季間の暖房だ。マンゴーは本来、温暖な環境で育つため、気温が下がるとペレットストーブと灯油暖房機を使って室内を暖めてきた。昨年はOBが多い山本製作所(天童市)から燃料となる木質ペレットの寄付を受け、灯油代なども合わせた経費を試算すると約50万円がかかった。今年は近く、「山形サポート」で暖房費を募る。生徒会長の3年金光一心さん(17)は「来年も結実させ、山工のマンゴーの味を多くの人に届けたい」と笑顔を見せた。

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