飛島へ海底光ケーブルを敷設 作業が本格化

2021/8/27 21:39
埋設船「SUBARU.」(中央)から伸ばされ、オレンジ色のブイにあるケーブルの先端をけん引する陸揚げ作業=遊佐町・西浜海水浴場

 県内唯一の有人離島・飛島(酒田市)への海底光ファイバーケーブル敷設に向けた作業が27日、本格的に始まった。この日は、沖合に停泊する大型敷設船から延びたケーブルを遊佐町西浜海岸に陸揚げし本土側の通信施設に接続。敷設船は今後、2日間かけ海底にケーブルを設置しながら沖合を進み、30日に飛島で陸揚げ作業を行う。

 ケーブルは全長31キロで、海水浴場南側の西浜海岸から飛島の市とびしま総合センター付近まで海底を通す。遠浅の西浜海岸では大型敷設船SUBARU.(9557トン)が海岸線から2.5キロの沖に停泊。船に積んだケーブルをタイヤチューブで浮かせて延ばし、重機で砂浜までけん引。陸揚げした。

 ケーブルは直径約10センチ。10本ほどが束ねられた光ファイバー自体は鉛筆の芯ほどの太さだが、その周りが鋼鉄線などでくるまれている。西浜海岸側で接続後、けん引したケーブルは今後砂浜の下に埋める。敷設船は海底を深さ1メートルほど掘削しながら進み、掘った溝にケーブルを設置しながら進む。飛島では沿岸600メートルまで近づき、そこから同様の陸揚げ作業を行う。

埋設船(右奥)から伸びたケーブルを重機でけん引した陸揚げ作業=遊佐町・西浜海岸

 この日は監視船や漁業者の協力船など6隻が洋上に出て、NTT東日本山形支店などの約100人が作業に当たった。市デジタル変革戦略室の野村直也主任は「ケーブルがつながると高速、大容量の通信環境が整い、遠隔診療などを含め島民の生活に役立つだけでなく、観光、ビジネスでも可能性が広がる」と話した。

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