県内初「5校連合」出場 28日、秋季高校野球・最北地区予選

2021/8/26 10:10
大会前、最初で最後の合同練習を行った5校の野球部員たち=尾花沢市・北村山高

 28日に始まる秋季東北地区高校野球県大会最北地区予選に天童、谷地、東桜学館、北村山、新庄南が一つのチームを組み、県内の公式大会で初めて5校連合として出場する。各校の選手が1~6人のため単独で出場できないからだ。思うような練習ができなくとも情熱を持ち続ける球児がいる一方で、競技人口の減少という厳しい現実が突き付けられている。

― 白球追う、情熱一丸

 マネジャーを除く5校の野球部員は天童と谷地がそれぞれ2人、東桜学館6人、北村山4人、新庄南1人で連合チームは計15人となる。夏の大会は天童と谷地、東桜学館と新庄南がそれぞれチームを組んだ。今回は村山と最北の地区をまたいだ連合となる。初戦は28日で、新庄北と対戦する。

 21日、北村山高のグラウンドに5校のメンバーとマネジャー、監督が集まった。新型コロナウイルスの影響もあり、5校の合同練習はこの日が最初で最後となった。各校の監督が自校、他校の生徒を分け隔てなく指導し、守備の連係を入念に確認した。

 代表監督を務める東桜学館の鷹島健佑監督は「バッテリーや二遊間も同じ学校の選手とはいかない。ただ、5校集まることで戦力はアップする」と話す。主将の布川進一郎さん(17)=東桜学館2年=は「きょうの練習で課題を洗い出し、試合に臨みたい」と意気込みを見せた。

 新庄南の男子部員は小笠原蓮翔(れんと)さん(15)のみ。普段はキャッチボールも満足にできず、体力作りやネットスローが中心だ。1人の練習は「メンタル面が一番きつい」と言う。それでも「中学時代の仲間と大会で戦う」という目標を持ち、好きな野球を続けている。

― 競技人口減少、厳しい現実

 背景には少子化に加えた「野球離れ」があるという。県高校野球連盟によると、県内の男子野球部員は2003年に2019人だったが、20年には1506人まで減った。鷹島監督は「野球ができる場所をどうするのか。各学校、県全体の大きな課題だ」と指摘する。

 現実に向き合い、従来の意識を変える指導者もいる。北村山高野球部は▽週休2日▽部費を下げて負担軽減▽丸刈りなし―などを進めてきた。盆休みは5日間にした。しっかりと休むことを重視する。

 その上で「140キロ投手」など個人の目標を設定。選手は4人だが、メリハリのある練習でモチベーチョンを高めている。同校の阿部佳弥監督は「野球部に対する敷居が高いイメージをなくし、誰でも入りやすい環境を心掛けている」と話している。

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