ものづくりマイスター、8人同時認定の快挙 山形航空電子(新庄)

2021/8/22 13:17
ものづくりマイスターの認定を同時に受けた山形航空電子の社員8人。指導役として若手にプロの技を伝えていく=新庄市・同社

 電子部品製造の山形航空電子(新庄市、長沼俊一社長)の社員8人が「ものづくりマイスター」の認定を受けた。優れた技能、経験を生かし、若手育成に当たるマイスターを一つの会社で同時に多数輩出するのは例がないという。同社は「本人の業務にとってプラスであり、社会貢献にもつなげたい」としている。

 厚生労働省のものづくりマイスターは、技能検定1級などの有資格者で実務経験15年以上、技能継承や後進育成に意欲を持つことが認定要件となる。対象分野は建設や金属加工、電気・精密機械器具、衣服・繊維製品、木材・木製品・紙加工品など幅広く、それぞれの道に精通したプロが認定を受ける。県内では現在、延べ300人以上が登録している。

 今年5月分の審査で認定を受けたのは13人。このうち青柳衛(まもる)さん(54)梅津吉仁(よしひと)さん(55)加藤剛さん(49)岸裕一さん(46)田中克幸さん(49)菊地敦雄さん(44)伊藤和樹さん(43)庄司貴弘さん(42)―の8人が同社の社員。本県のものづくりマイスター登録業務を担う県職業能力開発協会(山形市)は「認定登録は年5回あるが、勤務先が同じ認定者が8人も出たケースはまれだ」と話している。

 8人は本来の業務に加え、機械保全や金属プレス加工分野などで地元中小企業、工業系学校などの要請に応じて実技指導に当たる。これまでの経験で習得した技術を見せるだけでなく、かみ砕いて分かりやすく伝えることが求められる。青柳さんは「人に教えることは自分にとって腕試しの意味がある。(同じく認定を受けた)若い社員と一緒にチャレンジしたい」と話す。8人の中で最年少の庄司さんは「仕事に対するモチベーションも上がる。自分も先輩に教わったように後輩に技術を伝えていきたい」と話した。

 同社は技能士の資格取得に奨励金を出し、社員の意欲を後押ししている。和田浩一取締役は「技術を教えることは実践するより難しい。会社の外に出て教える経験を今後の社内業務に大いに役立ててほしい」と期待した。

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