大石田ゴルフクラブ会員900人、保証金返還困難か 青葉ゴルフ(仙台)、「資金繰りに窮す」

2021/8/20 12:04
整備した青葉ゴルフが募集した会員の資格保証金が返還されない可能性が高い状況に陥っている大石田ゴルフクラブ。現在は別会社が営業を継続中=大石田町

 大石田町にある大石田ゴルフクラブの大半の会員に会員資格保証金が返還されない可能性が高くなっていることが19日、関係者への取材で分かった。同ゴルフ場を整備した青葉ゴルフ(仙台市)が募集した会員で、対象は約900人に上る。一方、大石田ゴルフクラブは現在、別会社が運営中で、会員は今後もプレーできるという。

 関係者の話などを総合すると、大石田ゴルフクラブは青葉ゴルフが整備・会員募集し、1995年にオープン、同年、西仙台ゴルフ場(仙台市)に売却された。この際、保証金は青葉ゴルフが所有、会員は引き続き大石田ゴルフクラブでプレーできる取り決めをした。2018年からは別会社の大石田ゴルフクラブ(大石田町、奥村俊一社長)が運営を担当、19年には同社が土地の利用権と建物を取得した。

 青葉ゴルフは宮城県内で遊園地「仙台ハイランド」と近くの仙台ハイランドカントリークラブ、ミヤヒル36ゴルフクラブも運営していたが、経営状況が悪化して民事再生法の適用を申請し、07年に再生計画が認可された。ゴルフ場などの営業は継続した。

 再生計画では各ゴルフクラブの会員をすぐに退会する場合は保証金の2%を返還し、継続する場合は18年12月以降に保証金の返還請求ができると定められた。返還額は18年なら保証金額の3割、25年以降なら100%などとされた。ただし年間の返還総額は上限2千万円。

 ところが、150万円を預けている山形市の男性会員(69)が20年に返還申請すると、約23万円の返還額決定などの通知文は届いたが、21年1月下旬に3月末まで支払い猶予を求める文書が届いた。その後、同社の電話が通じなくなり、催告書を送ると、「支払えず申し訳ない。資金繰りに窮した。営業停止せざるを得ない」との文書が7月に届いた。手続きのため同社に送った保証金の預かり証も返ってきていない。男性は「いくらかにでもなればと請求したが保証金も預かり証も返してくれないとは、とんでもない。同じように困っている人はいるはず」と憤った。

 青葉ゴルフの経営者は再生計画認可時とは代わっており、仙台市内のアパートの一室にある本社は営業している様子はない。大石田ゴルフクラブ、西仙台ゴルフ場からも4月以降は連絡がつかないという。両社は「保証金返還は青葉ゴルフにしかできない」と困惑する。

 大石田ゴルフクラブは青葉ゴルフに保証金を預けた会員を対象に、新たに会員権の証券を発行し、プレーも会員権の売買・譲渡・相続もできるよう救済策を検討中。仙台ハイランド、ミヤヒルの会員にも同様の対応を検討する。

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