日大山形いざ聖地へ(上) そつない守備で主導権

2021/8/7 12:08

 第103回全国高校野球選手権大会で本県代表の日大山形は、9日の開幕試合となる1回戦で米子東(鳥取)と顔を合わせる。混戦の山形大会を勝ち抜いたチームの強み、投打の中心選手を紹介する。

日大山形のエース斎藤堅史=7月、中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた

 日大山形といえば、強打のイメージが強い。だが、荒木準也監督は「投手中心の守りのチーム」ときっぱり言う。山形大会の失策は投手けん制に関わる一つのみ。「失策の多いチームは甲子園に行けない。どっしりとしたディフェンスが攻撃につながる」という指揮官の考えに沿い、一貫してそつのない守備を目指してきた。

 第95回大会で県勢初の4強入りに導いた荒木監督には、「全国レベルではそんなに多くの点を取れない」という経験の積み重ねがあるという。前述の大会では二塁手中野拓夢(阪神)、遊撃手奥村展征(ヤクルト)の二遊間が要となり、甲子園の計4試合は無失策のまま勝機をつないだ。荒木監督は「打率の上限はだいたい決まっているが、(ミスのない)守備の率は上げられる。守れない選手は先発に入れない」とも言う。

速球で勝負する滝口琉偉=7月、中山町の荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた

 今年のチームも同様に「守備重視」という布陣だ。昨秋からメンバー入りした2年生の捕手梅津康生は「監督のげきが飛び、守備をしっかりとやるチームなんだ」と、入学後に気付いた一人。全体練習の打撃は「自主練の予習、復習」とする一方で、守備には「相手がいて、アウト一つ取るための連係がいる」と時間を割いてきた。山形大会決勝では中堅手榎本拓海の好捕が出るなど、ほぼミスなしの堅守で主導権を握った。二塁手新田大樹、遊撃手大場陽南斗、左翼手伊藤翔海らは複数のポジションを担うことが可能で、その点もポイントの一つだという。

 軸となる投手陣は全て右腕。エース斎藤堅史は最速139キロで、大崩れしない安定感がある。滝口琉偉は投手経験が浅いものの、同146キロの速球を武器とし、変化球の切れがある豊川夢虎と、2年生で先発候補の大類興雅も備える。

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