県全体の病床使用率上昇、22.8% 新型コロナ、医療提供体制の逼迫懸念

2021/8/6 08:24

 県内の新型コロナウイルスの新規感染者数は5日、33人に上り、新たなクラスター(感染者集団)も発生した。同日午前10時現在の県全体の病床使用率は22.8%で、政府のステージ3(感染急増)の指標(20%以上)を超えた。流行第5波に入った県内でも医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が懸念される事態となっている。

 5日に公表された新規感染者は村山地域に集中し、若い世代が目立つ。感染力が強いデルタ株の疑いがある変異株「L452R」は、これまでの感染者から新たに21件見つかり急増に拍車が掛かるとみられる。

 県内の新規感染者数は6日連続で2桁台となり、急拡大に伴い新型コロナ専用病床の使用率も上昇。県立中央病院(山形市)は計47床のうち16床が埋まり34%。県全体237床のうち54人が入院し、使用率は22.8%となった。

 大場秀樹県健康福祉部次長は5日の記者会見で「病床使用率は日々上昇し20%を超えた。病床逼迫へ懸念を抱いている」とし、「入院に加えてホテルでの宿泊療養、自宅療養で対応していく中で、入院については地域をまたいだ広域的な連携も状況に応じて検討していきたい」と述べた。

 一方、自宅療養者も増えており、5日に計40人となった。県は無症状を含む全ての患者について入院による治療を基本とするものの、症状や家庭状況などに応じて自宅療養や宿泊療養で対応している。

 県は県医師会や県薬剤師会と連携し、自宅で医師による電話診療が受けられ、症状悪化が懸念される際は重点医療機関で治療に速やかに移行できる態勢づくりを進めている。運用実績はまだないが、まずは村山地域をモデルに電話診療を受けた患者の自宅へ解熱剤などの処方薬を届けることも想定している。

 自宅療養者が急増する事態に備えた医療提供体制となり、大場次長は「まずはモデル地域で運用を開始できるよう、具体的な準備を考えていきたい」と話した。

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