県内感染、「L452R」中心 知事認識、第5波に警戒感強める

2021/8/5 13:42

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 吉村美栄子知事は4日の定例記者会見で県内の新型コロナウイルスの感染状況に関し、インド由来の「デルタ株」の可能性があり、感染力が強いとされる変異株「L452R」に感染の中心が置き換わっているとの認識を示した。県内の感染が「第5波」に入っているとし、県境を越える移動の自粛とワクチン接種の加速化とで感染者数のピークを抑制したいと強調した。

 県によると、直近の数値では県内感染者の64%が「L452R」で、「N501Y」は31%。新規感染者数は7月31日以降、5日連続で2桁台で推移し、4日も21人となった。急激に感染者が増えている首都圏や関西圏との往来に起因する感染事例が目立つという。

 吉村知事は警戒感を強め、旅行や帰省、仕事を含め首都圏や関西圏との往来は「行かない」「呼ばない」「延期する」を選択するよう要請。「自粛要請は2年続けて。心苦しいが、県民の協力を願う」と述べた。

 県独自の緊急事態宣言などの判断については、今月4日時点で21.5%となっている病床使用率の逼迫(ひっぱく)度合いや、重症者数などを勘案するとし「現時点では考えていないが、今後の状況次第になる」と話した。

高齢者おおむね完了 ワクチン接種、知事「感染減に効果」

 吉村美栄子知事は4日、県内の65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種率が7月31日現在で83.34%に上り、おおむね完了したとの見方を示した。市町村のシステムへの入力作業によって接種率はタイムラグが生じるため、「完了」の目安とした9割程度に先月末までに至ったとみられるとした。

 県内の対象は約36万人で、県はこのうち1割が諸事情で控えると見込んだ。

 さらに7月1日から8月3日までに公表した新規感染者180人のうち、65歳以上は7人(3.9%)で接種状況は2回完了3人、1回目のみが3人、確認中1人と説明。「県内の第3、4波と比べて高齢者の感染率が大幅に減り、ワクチン効果が反映されていると思う。2回完了後も感染することはあるが、重症化した例はない」と強調した。

 一方、感染率が高い20代など若年層への接種を課題に挙げた。3世代同居率が高い本県の特徴に触れ「強制ではないが、自治体や医療機関が発する正確な情報を基に接種するか判断してほしい」と呼び掛けた。

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