高温少雨の影響懸念 県・緊急の農作物対策会議、水管理の徹底呼び掛け

2021/8/5 10:57

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 県内で高温少雨の天候が続き、県は農畜産物への影響に警戒を強めている。3日には緊急の技術対策会議を開き、農作物の生育状況を確認した。現時点で大きな影響は出ていないが、今後も暑い日が続くことが予想されることから、適切な水管理や病害虫防除の徹底を生産者に呼び掛ける。会議は県庁や各総合支庁などを結びオンラインで開かれ、各担当者が農畜産物の生育状況を報告した。

 県農業総合研究センター(山形市)の生育調査によると、水稲は7月中旬の梅雨明け以降、高温多照で推移していることから、各品種とも出穂が1~5日ほど早い。県産ブランド米「つや姫」は本来、お盆の頃に出穂するが、今季は3~4日ほど早く、高品質生産や適期刈り取りに向けて注意が必要としている。

 出穂前後は水を最も必要とする時期となるため、水田の水が不足している場合は速やかに入水し、出穂直前から穂揃(ほぞろい)期までは2~5センチの水深を保つように管理する。米粒に亀裂が入ったり、割れたりする「胴割粒」の発生は出穂後6~10日ごろの高温が最も影響することから、冷たい水との入れ替えによる温度調節などに努める。

 果樹はリンゴなどで日焼けや着色の遅れが散見されるが、影響は少ない。ブドウは生育ステージに応じたかん水を行い、リンゴや西洋なし、モモ(晩成品種)も土壌水分の不足による果実肥大の停滞を招かないように積極的に水をまくよう推奨する。野菜関係も適切な土壌水分管理などを行うよう生産者に注意喚起する。

 7月15日時点の農業用のダムとため池の貯水量はほぼ平年並みで、今後の影響はないとしている。県農林水産部の佐藤純技術戦略監は「水稲はこれまでにないくらい出穂が早い。重要な時期なので管理徹底をお願いしたい」と話している。

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