日本力負け、4強逃す 東京五輪・バレーボール男子

2021/8/4 08:14
〈日本―ブラジル〉試合を終え、仲間と健闘をたたえ合う高梨健太(中央奥、名古屋・山形城北高出)=有明アリーナ

 男子の準々決勝で、高梨健太(名古屋・山形城北高出)がメンバーで29年ぶりに8強入りした日本は2連覇を目指す強豪ブラジルに0―3で敗れて45年ぶりの準決勝進出を逃した。

 競り合った第1セットを20―25で先取され、石川(ミラノ)や西田(ジェイテクト)らの強打でリードを奪った第2セットも22―25で落とした。第3セットも20―25でものにできなかった。ROCはカナダを下し、4強入りした。

世界水準痛感、高梨(山形城北高出)「悔しい」

 気鋭のアタッカーにとって「世界レベルの強さ」が身に染みた一戦だったに違いない。バレーボール男子の日本は強豪のブラジルに力負けした。途中出場の高梨健太(名古屋・山形城北高出)は開口一番、「悔しいの一言」。チームに貢献できなかった己を責め、「この感情を競技人生の分岐点にしなければ」と悔恨の念を胸に刻んだ。

 高さや力強さはもとより、精度でもブラジルは日本の上を行った。背番号17は第2セット終盤と第3セット中盤でコートに立ったが、「相手は一つ一つのクオリティーが高く、どう対応すべきかを考えすぎてしまった」という。思い描いたようなプレーができず、「もっとできたはず」と悔しさを隠せなかった。

 5月の代表デビュー以降、持ち味の強打で輝きを放ち、4人のアタッカー枠に食い込んだ。五輪ではワンポイントでの起用が多かったが、「しっかりと準備して臨むだけ。自分の役割を果たせればそれでいい」と意に介さず、ガッツあふれるプレーでチームをもり立てた。

 憧れだった五輪のコートで躍動し、「この舞台に立てたことを誇りに思う」と胸を張る。一方で「収穫より課題ばかりだった。サーブレシーブやスパイクでもっと工夫ができれば良かった」。いかに活躍しようとも反省も忘れない姿勢が今の高梨を形作る。

 伸びしろを残すからこそ、五輪での経験はさらなる進化の礎になるはずだ。応援する地元の家族や関係者への感謝の思いが強いため、「喜んでもらえるプレーができたかは分からない」と厳しく自己分析し、「次はもっといいプレーが見せられるようになりたい」と前を向く。3年後のパリ五輪へ―。成長への渇望が24歳の飽くなき向上心を刺激する。

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