五輪盛り上げ、けん玉に追い風 長井・山形工房、開幕後に販売復調

2021/7/31 11:52
五輪開幕後に売れ行きが伸び始めた公式ライセンス商品のけん玉=長井市・山形工房

 熱戦が続く東京五輪。盛り上げに欠かせないグッズの分野でも“県勢”に注目だ。長井市のメーカー「山形工房」(梅津雄治社長)が製造する公式ライセンス商品のけん玉。開催の可否に揺れた当初は売れ行きが低調だったが、開幕後は持ち直しの兆しが見えてきたという。事前合宿で県内を訪れた各国選手団にも寄贈され、選手は調整の合間に日本伝統の玩具に触れている。

 ライセンス商品は計10種あり、価格は玉の色やデザインにより3520円と3960円の2種類。これまで大会公式オンラインショップなどで販売され、大会期間中は東京・お台場の大規模な公式店「メガストア」や各競技会場、メインプレスセンター、選手村の店に並ぶ予定だった。

 しかし五輪ムードは当初、新型コロナウイルスの影響で盛り上がらなかった。さらに緊急事態宣言の下で無観客となった首都圏の会場では販売自体が行われず、同社ライセンス商品の大半を出す予定だったメガストアは期間中の営業が見送られた。

 潮目が変わったのは7月23日の開幕後だった。同社のオンラインショップでは23~29日、開幕前1週間の5倍以上の注文が寄せられ、店舗販売用の追加注文もあった。梅津社長は「日本勢の活躍も影響したと思う。選手村やメインプレスセンターでも売れているようだ。当初の販売目標にはまだ遠いが、自分たちが関わる五輪が盛り上がっているのならうれしい」と話している。

 一方、けん玉を「市技」と定めている長井市は29日までに、県内外のホストタウンで事前合宿をしている4カ国の選手団に同社の公式ライセンス商品のけん玉計77個をプレゼントした。

 内訳は鶴岡市と西川町のモルドバ、上山市のポーランド、村山市のブルガリアに加え、長井市とホストタウンの自治体連携事業で交流がある栃木県那須塩原市で合宿を張るオーストリア。市担当者は「長井では事前合宿は行われないが、同じホストタウンとして大会を盛り上げたい。行動制限のある選手の息抜きに活用してもらい、長井の認知度向上につながれば」と話している。

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