黒字幅過去最大3.2倍、コロナ交付金など要因 20年度県の一般会計決算概要

2021/7/31 08:42
山形県庁(資料写真)

 県は30日、2020年度一般会計の決算概要を発表した。歳入から歳出と翌年度繰り越し分を差し引いた実質収支は161億5千万円で、過去最大の黒字幅だった19年度決算の約3.2倍に拡大した。歳入、歳出ともに過去有数の高い予算規模で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う交付金の増額や関連対策費の支出などが主要因となった。

 歳入は7173億600万円で前年度比1126億7100万円増(18.6%増)、歳出は6971億2800万円で1002億7600万円増(16.8%増)。1964(昭和39)年以降で、歳入の7千億円超は19年ぶりで過去6番目、歳出の6900億円超は24年ぶりで過去7番目の予算規模だった。

 実質収支は前年度より111億7500万円増。黒字額161億5千万円のうち、88億円はコロナ対応の病床や宿泊療養施設確保に関する事業費の未執行分で今後、国に返納される。差し引き後の黒字分を積み増すなどし、財政調整と県債管理の2基金で構成する調整基金の20年度末残高は、前年度から44億8800万円、19%増の281億1600万円となる。

 県債残高は1兆1813億100万円で前年度比81億4400万円増(0.7%増)。後年度に地方交付税で手当てされる臨時財政対策債と補正予算債を除いた実質的な県債残高は、51億3千万円増(0.8%増)の6701億3900万円。

 歳入を科目別にみると、県税は、消費税増税による増収の半面、事業税の減収や自動車取得税の廃止などで19年度比0.1%減の1103億3900万円。地方交付税は、3~5歳児などの幼児教育無償化を含む社会保障関係経費の増加を受けて3.2%増の1800億3100万円となった。県債は、やまぎん県民ホール(県総合文化芸術館)の事業完了や防災・減災・国土強靱(きょうじん)化緊急対策などを加味し、1.3%増の885億5300万円だった。

 国庫支出金は、コロナ対策の影響で前年度の4番目から2番目に構成比が上がり、72.2%増の1327億4800万円。諸収入は、県単独の経済対策などで82.8%増の1090億2500万円を計上した。

 一方、歳出は、コロナ対策の影響で増加した科目が目立った。商工費は前年度の7番目から2番目に構成比が上がり、約2.2倍の1037億4700万円。生活福祉資金貸付事業費の上昇で民生費は7.2%増の809億8700万円だった。病床確保などを要因に衛生費は88.5%増の402億6900万円となった。最上川が氾濫した昨年の7月豪雨に伴い、災害復旧費は22.6%増の97億800万円。公債費は1.4%減の877億9500万円だった。

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