岡沢(日大山形高出)無念、手数の差 五輪ボクシング、男子ウエルター級

2021/7/28 08:33
〈男子ウエルター級2回戦〉2回、相手を攻める岡沢セオン(INSPA・日大山形高出)=両国国技館

 男子ウエルター級2回戦で、岡沢セオン(INSPA・日大山形高出)は、2012年ロンドン五輪ライトウエルター級金メダリストのロニエル・イグレシアス(キューバ)に2―3の判定で敗れ、準々決勝進出はならなかった。

判定2―3、老練な相手追い込んだが

 【焦点】試合後、陽気に拳を突き上げる相手とは対照的に、うつむき加減で判定を待つ姿が全てを物語っていた。ボクシング男子ウエルター級の岡沢セオン(INSPA・日大山形高出)は2回戦で姿を消した。ロンドン五輪ライトウエルター級金メダルのロニエル・イグレシアス(キューバ)に僅差の判定で敗れ、声を絞りだすように「悔しい」。メダル獲得の夢が打ち砕かれ、ぼうぜんとするしかなかった。

 レスリングで培った独特の距離感から、的確な右リードパンチと鋭い左ストレートを軸にした組み立てで、序盤は着実にポイントを重ねた。好機とみるや機敏に前に出て打ち合い、「入りは良かった」。その言葉通り、1回はリングサイドの5人の審判が岡沢を支持した。

 相手を攻略したかに見えたが、2回以降は老練な32歳のベテランに翻弄(ほんろう)された。最終的に2―3の判定で惜敗。国際舞台の経験不足が露呈したか、手数を繰り出せず、「窮屈なボクシングになってしまった」と反省が口を突いた。特に3回は追い込まれる苦しい展開になり、「引き出しの差が結果に表れた」とうなだれた。

 多くの支えがあってたどり着いた五輪舞台。恩返しを誓って臨んだ大会だからこそ、「応援してくれた方々に申し訳ない気持ちでいっぱい」と肩を落とした。

 初の五輪はほろ苦い結果に終わった。「いつか『ここで負けたから自分はチャンピオンになれた』と言えるよう、もっと頑張るしかない」。次のパリ五輪まであと3年。この夏の借りは必ず返すつもりだ。

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