東京五輪開幕、県勢2人の姿も コロナ厳戒下、17日間熱戦

2021/7/24 08:14

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 第32回夏季オリンピック東京大会は23日夜、東京都新宿区の国立競技場で開会式が行われた。新型コロナウイルスの影響で史上初の1年延期となった大会は、開催都市、東京が緊急事態宣言下にある中で幕を開けた。開会式も含め大半の会場が無観客。感染拡大への不安や直前まで相次いだ大会組織委員会の混乱で祝祭感が漂わない異例ずくめの祭典となる。式のクライマックスでは、テニス女子の大坂なおみ(23)=日清食品=が球体の聖火台に点火した。

 1964年東京大会以来、57年ぶり2度目の日本での夏季五輪には不参加となった北朝鮮を除く205カ国・地域と難民選手団を合わせ約1万1千人の選手が参加。8月8日までの17日間で、史上最多の33競技、339種目を実施する。

 開会式には選手、役員約6千人が参加。大会名誉総裁を務められる天皇陛下、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長ら参加者が新型コロナの犠牲者のために黙とう。華美な演出は控えられ、無観客のスタジアムに歓声は響かなかった。天皇陛下の開会宣言は「祝い」の文言は使われず祝祭感を抑えた表現となった。国立競技場内の聖火リレーにはプロ野球で活躍した国民的スターの長嶋茂雄さん(85)と王貞治さん(81)、松井秀喜さん(47)が登場した。

 初めて五十音(あいうえお)順で行われた入場行進では各国・地域の選手らから笑みがこぼれた。日本選手団は史上最多の選手583人で、金メダル30個が目標。開催国として最後に入場、バスケットボール男子の八村塁(23)=ウィザーズ=とレスリング女子の須崎優衣(22)=早大=がペアで旗手を務め、主将の陸上男子山県亮太(29)=セイコー=と、副主将の卓球女子石川佳純(28)=全農=が選手を代表して宣誓した。本県関係では水球男子の鈴木透生(21)=日体大・山形市出身=と女子の三浦里佳子(31)=日体ク・山形工高出=が行進に参加した。

 国内の新規感染者は拡大局面で、来日した選手、関係者の陽性も続く。政府やIOCが「安心安全」を唱える大会への逆風は強い。東日本大震災からの「復興」といった理念はかすみ、コロナ禍での開催意義が改めて問われる。

 開会式に参加する大会関係者は900人程度に抑えられ、菅義偉首相や東京都の小池百合子知事らが出席。バッハ会長は「今日という日は希望の瞬間だ」とあいさつした。

 ソフトボールとサッカーで21日に始まった競技は24日から本格化する。今大会には3大会ぶりに野球・ソフトボールが復帰し、新競技の空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンがデビューする。会場は東京を中心とした首都圏に北海道、宮城、福島、茨城、静岡と自転車ロードレースが通過する山梨を合わせた10都道県にまたがる。

演出一変、新たな姿示す

 新型コロナウイルス禍の中、夢の祭典が幕を開けた。23日に国立競技場で行われた東京五輪開会式。トラブル続出で最後まで混迷した式典は、過去のきらびやかな演出とは打って変わり、異例ずくめの大会を象徴する新たな姿を示した。

 心地よい風が吹き抜け、万国旗がはためくスタジアムに観客の姿はない。入場できたのはメディアや大会関係者のみで、歓声が上がり熱気に沸いた過去の開会式とは一変。粛々とプログラムが進行する印象だ。

 オープニングの光と演舞が融合した演出に目を奪われる海外メディアは多かった。入場行進で選手たちはマスク姿で笑顔を振りまく一方、先に登場した選手団の中には時間を持て余して寝そべったりする姿も。

 最後の登場は日本選手団。水球で男子の鈴木透生(日体大・山形市出身)と女子の三浦里佳子(日体ク・山形工高出)の2人も参加し、自国開催の祭典が本格化する瞬間を肌で感じていた。

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