五輪は「家で観戦」-商機あり 県内、熱帯びる大型テレビや食料品

2021/7/23 11:20
東京五輪を大画面で観戦しようと、家電量販店では大型テレビがよく売れているという=山形市・ケーズデンキ山形北本店

 公式スポンサー以外は「オリンピック」「五輪」をキーワードにした販売促進はできないものの、新型コロナウイルス禍により、テレビの前で観戦する人が増えることを見越し、家電量販店や食料品などで商戦が繰り広げられている。金メダルにかけたアイデア商品も登場した。県内の観戦商戦を探った。

 世紀の祭典を新たなテレビ、しかも大画面で楽しもうという人は多い。ケーズデンキ山形北本店(山形市)では、6月から7月上旬にかけて大型テレビがよく売れた。価格と大きさが手頃な55型が人気だが、松本勇一部門長は「迫力ある映像を楽しもうと、75型や77型を買い求めるお客さまがいた」と話す。会場にいるような臨場感を楽しむため音質やスピーカーにこだわる人もおり、50万円台の商品も売れている。スポーツ観戦には高画質の4K対応テレビや、色が濃くはっきりした映像が映る有機ELテレビがお薦めだ。今購入すると10日程度で納品可能といい、五輪期間中にぎりぎり間に合いそう。

◆ポップ付け紹介

 ヤマザワ(山形市)は、すぐ食べられ、洗い物も不要な商品などに「テレビ観戦はコレ!」のポップを付けて紹介。旬の枝豆や殻付きのエビを揚げたつまみ、タン塩レモン、ピザなど対象商品は多岐にわたる。担当者がこだわったのは「多くの家庭で調理を担当するお母さんに優しいこと」。「暑いので火を使わないことや、後片付けが楽なことなど、主婦の味方の売り場づくりをした。観戦は家族みんなで楽しめないと」と話した。

 平田牧場(酒田市)は、22日から「おうち観戦」セットの販売を始めた。直営レストランでテークアウトできる商品は「金」にかけて金華豚のメニューを中心にカツ盛り合わせなどを特価でそろえる。オンラインショップでも、調理の手間をかけずに食べられるサラミやソーセージなどと同社オリジナル日本酒として杉勇(遊佐町)が仕込んだ「特別純米辛口 十七代」を組み合わせたセットなどを用意した。

 「出羽の恵み かすり家本店」(山形市)は、金メダルに見立て、皮とあんにカボチャを使ったまんじゅう「あなたに金メダル」を市内のみちのくフーズと共同開発した。みんなが頑張っている、我慢している中「大切な人にプレゼントしてほしい」としている。1個270円で、商品が入った袋に付けるとメダルのように首から下げられるストラップ付きが390円。

◆日本の活躍期待

 一方、スポーツデポ山形店(山形市)では、ユニホームや応援グッズなどを取りそろえた関連コーナーを店内に設けているが「これまでの五輪と比べると反響はなく、商品を手に取る方がいない」という。昨年以降、新型コロナ感染拡大の影響を受けていた学校の“部活需要”がようやく戻ってきているのが現状といい、五輪にまで応援熱が及んでいないもよう。同店は「サッカーの過去のワールドカップのように、日本がいい成績を残せば盛り上がるかもしれないが、コロナに伴い今回の盛り上がりは弱いままなのではないか」と見通した。

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