ワクチン配分で吉村知事「政府は安定供給を」 65歳以上、今月末で81.5%接種完了に

2021/7/15 08:42

[PR]
 国からの新型コロナウイルスワクチンの供給不足が見込まれるとして、自治体が新規予約の受け付けを停止したり、職域接種へのワクチン配分が限定的だったりしている事態を受け、吉村美栄子知事は14日、政府に対してワクチンの安定供給を強く求めていく考えを示した。一方、県内の65歳以上の高齢者を対象とした接種は今月末までに81.5%が完了する見通しを明らかにした。

 この日の定例会見で言及した。ワクチンを巡っては、供給の見通しが立たないことから市町村が個別・集団接種の予約停止などを判断せざるを得ず、現場に混乱が生じている。県などによると、県内では米沢市が集団接種の一部対象を除き予約受け付けを停止しており、新たに停止を検討中の自治体もあるという。山形市は20日から個別・集団接種の予約を再開する。

 吉村知事は全国知事会のオンライン会議でもワクチン供給の安定化を政府に要請したとし、「市町村が停止を余儀なくされており、政府には計画通りに接種が進むようお願いしたい。全国的にワクチンの供給がどうなっているのか、しっかり把握されるべきではないか」と苦言を呈した。

 職域接種は14日現在、県内の企業・団体、大学などから国への申請は26件で対象人数は約4万9千人。このうち受理は7件のみで、おおむね1回目分が供給されたという。

 県内での今月末までの接種完了(2回分)の見通しについては、65歳以上の高齢者で81.5%に上り、全世代では32.1%を見込むとした。吉村知事は「若い人、基礎疾患を有する人を含めて多くの県民がワクチンを待っている。地方にもしっかりと安定供給されるよう政府には改めて尽力してほしい」と強調した。

下村氏「風評」発言に吉村知事「県民は待っている」

 自民党の下村博文政調会長がワクチン不足を「風評」と表現したことについて、吉村美栄子知事は14日の定例会見で見解を問われ「予定通りに、市町村に行き渡っていないのは事実だ」とし、政府に安定供給を求めた。

 下村政調会長は13日の党の新型コロナウイルス感染症対策本部などの合同会議でワクチン供給に関して「足らないという風評が広がっていることも事実だ」と発言した。

 吉村知事は、発言の経緯を把握していないと前置きした上で「供給不足は実際に起きている。県民は待っており、一日も早く接種できるよう安定供給を願う」と述べた。

 一方、新規予約受け付けの一時停止を余儀なくされた佐藤孝弘山形市長は「一連の経緯と仕組みへの理解が足りない」とし、自治体側は3週間後の2回目接種などの制約下で加速化を図っていると説明。「『風評』で済むのであれば、全国で受け付け停止や予約のキャンセルが起こるはずがない」と苦言を呈した。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]