子どもの絵や願いごとを記したちょうちんを掲げる祭り「願いちょうちん やっしょまかしょ」の点灯式が10日夜、山形市十日町1丁目の歌懸(うたかけ)稲荷神社で開かれた。「マスクを外して、また、みんなと笑いたい」―。8月20日までの間、208灯のちょうちんが多くの市民の思いを込め夏の夜を幻想的に照らす。
プロジェクトの中心メンバーは電気工事業・城北電気工事の伊藤誠社長と総合看板業・山形商美社の服部正社長。祭りは昨年夏に新型コロナウイルス禍で夏祭りが相次いで中止になったことを受け、自社社屋壁面に子どもたちのちょうちんを掲示したのがきっかけで企画した。今年は規模を拡大し、会場も山形花笠まつりの出発点となる同神社境内に移した。資金は山形新聞のクラウドファンディング「山形サポート」を利用して募った。
点灯式には佐藤孝弘市長や山形商工会議所の矢野秀弥会頭らが出席。主催者を代表して伊藤社長が「一つ一つの明かりが山形の希望の光になると思う」とあいさつ。佐藤市長は「子どもたちの希望に満ちたメッセージとともに街中を明るく照らしてくれる」と激励した。
|
|