バス「通学線」、実証運行開始 尾花沢市、負担軽減へ

2021/7/2 08:34
実証運行が始まった尾花沢市の路線バス「大石田駅通学線」に乗り込む生徒=同市・北村山高

 尾花沢市は1日、市役所―北村山高(同市)―JR大石田駅(大石田町)間を結ぶ新たな路線バス「大石田駅通学線」の実証運行を始めた。同校生徒、電車で市外に通う高校生らが無料で利用できる。大雪の中を歩く生徒や駅への送迎に追われる保護者の負担を軽減する。

 平日の通学、帰宅時間帯に「大石田駅行き」5便、「市役所行き」6便を設けた。JR奥羽線の発着に合わせた運行ダイヤとしている。同駅行き朝一番の便は午前5時47分に市役所を出発し、同6時に駅に着く。バスは24人乗りを使用。初日は朝の6便で計約60人が利用した。

 同校関係者や生徒の強い要望を受けて実現した。豪雪地でもあり、早朝から送迎する保護者、歩いて通う生徒の負担は大きかった。新庄市から通う同校生徒会長の阿部珠羅(じゅら)さん(17)は大石田駅で電車を降り、学校まで歩いて通っていた。冬は大雪を耐えて約30分。ふぶけば体は「雪だるま」のようになるという。

 この日の午後、同校で運行開始式が行われ、大内郭嘉校長は「学校がここにできて34年、悲願のバスだった。もう『雪だるま』にならなくてよくなる」と出席した生徒に呼び掛けた。阿部さんは「生徒一同、大変喜んでいる」とあいさつし、駅に向かうバスに乗り込んだ。

 市は同路線と観光客の利用が多い銀山線で、動いているバスの位置情報をスマートフォンなどで確認できる「バスロケーションシステム」を導入した。遅れが出やすい冬に便利という。

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