ドローン活用し、遭難者捜索訓練 月山フォーラム

2021/6/25 22:05
山岳遭難を想定し、ドローンを操作して発信機の在りかを探した公開捜査訓練=西川町・姥沢駐車場

 月山周辺の5市町村などでつくる「月山フォーラム」(会長・原田真樹庄内町長)は25日、小型発信機やドローンを活用した遭難者捜索システムの訓練を西川町の姥沢駐車場で行った。同フォーラムは広域連携団体としてこのシステムを全国で初めて導入し、来月1日から希望登山者に小型発信機を貸し出す。救助隊員からは「遭難者の位置を速やかに特定できる」と期待の声が上がった。

 システムはオーセンティックジャパン(福岡市)が手掛ける会員制捜索ヘリサービス「ココヘリ」の一つ。発信機からの電波をアンテナ付きのドローンが上空で受け取り、受信機に中継する。受信機には電波の強さや発信機までの距離が表示され、これらの情報を頼りに捜索範囲を狭めていく。発信機は充電式のリチウムイオン電池を搭載しており、2カ月半の間、スイッチオンの状態を保つ。

 登山者への発信機の貸し出しは▽ホテル月山リゾートイン(西川町)▽月山レストハウス(鶴岡市)▽湯殿山参籠(さんろう)所(同市)▽肘折いでゆ(大蔵村)-の4カ所で行い、遭難時の早期発見に役立てる。

山岳遭難を想定し、ドローンを操作して発信機の在りかを探した公開捜査訓練=西川町・姥沢駐車場

 訓練にはドローン操作を担う山岳ガイド「IDEHA(イデハ)」(山形市)や寒河江署、自治体などから17人が参加。隠した発信機を探す形式で実施した。ドローンを上空約100メートルまで飛ばし、受信機に表示された発信機との距離を読み上げながら捜索。16分間の飛行で南北に約60メートル、東西に約30メートルの範囲まで絞り込んだ。

 県警山岳救助隊の渡辺隆之副隊長(43)は「これだけピンポイントに場所を特定できるのは早期発見を目指す上で大きい」と話す。同フォーラム幹事長の松沢良子庄内町商工観光課長は「遭難者情報の連絡体制を整え、登山者が安全・安心に月山を楽しめるようにしたい」と語った。

 小型発信機の貸し出しは事前予約制で、返却は窓口4カ所のどこでも可能。利用料金は1100円。問い合わせは庄内町商工観光課内の同フォーラム事務局0234(42)2922。

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