JA、県警、県、サクランボ盗難で緊急会議 被害多発で対策強化

2021/6/22 10:03
サクランボの盗難被害を防止するための対策強化を確認した=山形市・県JAビル

 サクランボの盗難被害多発を受け、JAグループ山形と県警、県は21日、緊急の農作物盗難防止対策会議を開き、今後の被害ゼロを目指して対策を強化することを確認した。会議は例年収穫期前に開いているが、2度目は初。

 今季の県産サクランボの予想収穫量は霜害が影響し平年比約3割減の9500トン程度で、公表が始まった1996年以来、最低水準と見込まれている。県園芸農業推進課によると県産サクランボは平年より高値で取引されており、2割ほど高い日もあるという。「盗難が続く背景の一つは不作だろう」(捜査関係者)との声もある。

 会議は山形市の県JAビルと産地のJAをオンラインで結び開かれ、約20人が参加した。JA山形中央会の折原敬一副会長が「生産者が手塩にかけた農作物の盗難は大変遺憾。さらなる手だてが必要だ」とあいさつした。県警生活安全企画課の担当者は今季の被害5件の状況を説明し、各JAの担当者は「巡回を一層強化する」(JAてんどう)「独自のチラシを配り、畑に掲示している」(JA庄内たがわ)などと取り組みを紹介した。

 山形署生活安全課の近埜淳也課長は、ドライブレコーダーや防犯カメラの映像が犯人と不審者の特定につながると指摘。「畑は広いので不審者を見つけた場合は、位置情報の機能を有効にした携帯電話で通報してほしい」と呼び掛けた。

 県園芸農業推進課の佐藤寧課長は、▽脚立やコンテナを畑に放置しない▽関係者と不審者を識別するために腕章や車用の目印を用意する―といった小さな対策が重要だ、と語った。

 県警が今季確認した盗難被害は天童、鶴岡、河北、寒河江、東根で5件、計170キロ。過去10年の件数の最多は2015年の7件(128キロ)、量の最多は20年の220キロ(3件)。

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