県内業況、3期連続で改善 26ポイント上昇、持ち直しの動き

2021/6/22 07:48

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 フィデア情報総研(秋田市)による山形県内企業対象の5月の景気動向調査結果によると、自社業況判断指数(DI)はマイナス11.0で、2月の前回調査から26.2ポイント上昇し3期連続で改善した。一方で先行きは5.2ポイント下落のマイナス16.2と悪化を見込んでおり、同総研は「新型コロナウイルスの影響で先行きは慎重な見通しが続くが、景況感には持ち直しの動きがみられる」と分析した。

 自社業況DIは、業績が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた数値。項目別では「売上高」が27.6ポイント上昇のマイナス12.7、「営業利益」が17.9ポイント上昇のマイナス17.1、「人員・人手」が2.2ポイント上昇の2.7、「資金繰り」が5.1ポイント上昇のマイナス2.7となり、いずれも前回から改善した。

 業種別にみると、建設業は9.9ポイント上昇の2.3と3期連続で改善し、7期ぶりにDI値がプラスに転じた。項目別では「完成工事高」「営業利益」「手持ち工事高」「資金繰り」が改善し、「人員・人手」は2期連続でプラス幅が縮小した。民間設備投資の足踏みが続き、各社のコメントからは公共工事や災害復興工事により業況維持に努めている状況が分かる。先行きは18.6ポイント下落のマイナス16.3と大幅悪化が見込まれている。

 製造業は12.6ポイント上昇のマイナス10.3で、3期連続改善だった。「売上高」「営業利益」「仕入れ価格」「資金繰り」は改善したが、「在庫状況」は悪化。「人員・人手」は下落しマイナスに転じた。半導体や電子部品関連で持ち直しの動きがあり、食料品関連は量販店・スーパー向けが堅調だが、飲食店・土産品向けは厳しい状況。先行きは1.6ポイント上昇のマイナス8.7と改善の見込み。

 卸・小売業も同じく3期連続で改善し、18.9ポイント上昇のマイナス12.3。「売上高」「営業利益」「在庫状況」「資金繰り」が改善し、「資金繰り」はDI値がプラスに。「仕入れ価格」は大幅に悪化し、「人員・人手」は2期ぶりにマイナス幅が縮小した。宿泊業向けの酒類を中心に落ち込みが続く。先行きは悪化を見込み、10.1ポイント下落のマイナス22.4。

 サービス業は33.7ポイント上昇のマイナス22.2と大幅に改善。「売上高」「営業利益」「資金繰り」が改善し、「人員・人手」は2期連続で下落しマイナス幅が拡大した。旅客自動車運送業者や宿泊業者は客足の減少やキャンセルが続き、先行きを不安視している。今後は3.0ポイント上昇のマイナス19.2と予測した。

 地域別では村山南部、村山北部、最上、置賜、庄内田川、庄内飽海の全地域で改善。先行きは村山北部が改善する一方、他の5地域は悪化が見込まれる。

 調査は5月6~17日にインターネットを使って実施し、県内対象企業652社のうち409社から回答を得た。回答率は62.7%。

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