災害発生、避難?待機? 戸沢・住民らが意思決定訓練

2021/6/21 11:21
地区の危険箇所が示された地図を見ながら土砂災害時の行動を確認した=戸沢村・滝ノ下公民館

 大規模土砂災害に備えようと、国土交通省新庄河川事務所と戸沢村は20日、避難のタイミングなどを確認する意思決定訓練を戸沢村滝ノ下公民館で行った。戸沢村角川の滝ノ下地区住民と弘前大、岩手大、秋田大大学院の教員、学生も含め約40人が参加し、非常時の行動について話し合った。

 国土交通省新庄河川事務所が進める「まるごと里ごとハザードマップ」作成作業の一環。地区は山に囲まれ火山噴出物を多く含む軟らかい土壌で、地滑りが起きやすい特徴がある。国道47号に出るまでの道路が1本しかないため、2018年8月の豪雨で土砂崩れが起きた際は、地区のほぼ全体が一時孤立する被害を受けた。

 訓練は、居住区域ごと5班に分かれて行った。箱の中から予想雨量や、避難途中の道路が冠水していたなどの条件が書かれた紙を無作為に選び、同事務所職員や学生から助言を得ながら、避難か自宅待機、引き返すといった判断を発表し合った。訓練後、特に孤立しやすい鹿ノ沢区域の班からは「家で待機した方がいい場合もあるのでは」といった声も聞かれ、同じ地区でも判断が分かれた。

 国土交通省新庄河川事務所の土門弘和調査課長は「危険について、行政は知らせる、住民は知る努力を互いにすることで被害ゼロを目指したい」と話した。10月、11月にも実施する。

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