熱中症、マスクもリスク こもる熱、喉の渇き気付きにくく

2021/6/21 09:02

 きょう21日の「夏至」を前に、県内で今季の熱中症による救急搬送が40人を超えている。高齢者が半数を占め、暑さが増すこれからはさらに注意が必要だ。新型コロナウイルス感染症対策となるマスクは熱中症リスクを高める危険もある。室内でも安心できなくなっており、県は4月から全国で運用が始まった「暑さ指数」を参考に、外出を控えエアコンを使用するなど積極的に予防行動をするよう促している。

 県によると、今季は5月10日から6月13日現在で47人が救急搬送されている。年代別では高齢者が27人で最多。傷病程度別では重症1人、中等症20人、軽症20人、その他(程度不明など)6人となっている。発生場所は敷地内を含む住居が12人で最も多かった。

 6月に入り、大江町ではエアコンのない台所で作業中の80代女性が倒れたほか、寒河江市では自宅のエアコンのない部屋にいた101歳の女性が意識障害になるなどしている。2018~20年度の過去3年の統計を見ると住居での熱中症は全体の4割程度を占めており、エアコンの適切な使用や小まめな水分補給などの対策が欠かせない。

 一方、新型コロナ対策として着用するマスクは、皮膚から熱が逃げにくくなったり、喉の渇きに気付きにくくなったりと熱中症のリスクが高まるといい、換気を含めた「新しい生活様式」との両立が重要になる。屋外では人と2メートル以上離れている場合はマスクを外すほか、着用時は激しい運動を避け、喉が渇いていなくとも水分補給する。大量に汗をかいたときは塩分も取ると効果的だ。

 熱中症は必ずしも気温が高いときだけに起きるわけではない。環境省などは湿度や日差しの強さも考慮した「暑さ指数」の情報提供を4月に始めた。同省ホームページ内の「熱中症予防情報サイト」で「きょう、あす、あさって」の3日間の予測値を公表し▽ほぼ安全(指数21未満)▽注意(同21~25)▽警戒(同25~28)▽厳重警戒(同28~31)▽危険(同31以上)―の5段階で表現している。

 「厳重警戒」では外出時に炎天下を避け、室温の上昇に注意、「危険」では外出をなるべく避け、涼しい室内に移動するなどと具体的な行動を示す。指数33以上で「熱中症警戒アラート」も発表する。県内では20カ所の観測点で指数が公表されており、県がん対策・健康長寿日本一推進課では「暑さ指数なども参考に、家族や地域住民で声掛けしながら予防に努めてほしい」としている。

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