大一番、西川で追い込み カヌー女子五輪代表の小野(秋田県スポ協)

2021/6/20 14:17
東京五輪に向けて練習に励む小野祐佳(秋田県スポーツ協会)=西川町・月山湖カヌースプリント競技場

 カヌースプリント女子カヤックシングルで東京五輪代表の小野祐佳(秋田県スポーツ協会)が、西川町の月山湖カヌースプリント競技場を拠点に最後の追い込みに入っている。一こぎの伸びやトップスピードの維持を意識して練習を積み、間近に迫った大一番に向けて「メダルを狙って勝負を懸ける」と意気込んでいる。

 5月上旬のアジア選手権(タイ・パタヤ)で五輪出場権を獲得した。崩れることが多かった後半をこらえ、200メートルで40秒258の好記録をマーク。「メダルに挑戦できるところまできた」と世界レベルで張り合うための手応えをつかんだ。

 終盤までどれだけスピードを持続できるかが強化のポイントで、「後半に失速しないよう持久力面も高めていきたい」とする。競技場は1000メートルコースが整備され、町民体育館のトレーニング器具も充実。「練習に集中できる環境がいい」とし、選手村に入村する来月下旬まで本県で調整する予定という。

 カヌースプリントの日本勢はロンドン以来の五輪出場となる。小野はメダルを見据えつつ、「この競技に限らず、頑張っているさまざまな分野の人たちの力になるようなレースができれば」と抱負を語った。

気負わず、持てる力を出し切って―ナショナルチーム強化委員長・木村文浩さん(西川)

東京五輪に向けた強化の現状などについて語る木村文浩委員長

 カヌースプリントでナショナルチームの強化委員長を務めるのが強豪・谷地高カヌー部を率いた木村文浩さん(55)=西川町=だ。東京五輪に向けて日本連盟の要請を受けた県からの派遣で、2年前から現場の指導陣を統括。代表の中枢を担い、五輪では監督としてカヌースプリント陣の指揮を執る見通しだ。月山湖カヌースプリント競技場で指導に当たる木村委員長に強化の状況などについて聞いた。

 ―東京五輪に向けたカヌースプリント勢の現況は。

 「男子はカヤックフォアとカナディアンシングル、女子はカヤックシングルとカナディアンペアでの出場が決まっている。多くは五輪予選を兼ねた国際大会の成績で出場枠を獲得した。5年前のリオデジャネイロ大会には選手を派遣できなかっただけに強化が一定の成果を挙げたと捉えている」

 ―ナショナルチームでの自身の役割は。

 「外国人の専任コーチ3人がシニアの代表を指導している。自分はそのまとめ役で、トレーニングのスケジュールや各選手の状況把握など全体を統括している。活躍を目指してハードなトレーニングを課すコーチと選手の調整も仕事の一つ。合宿地の選定・交渉といったマネジメントも任されてきた」

 ―新型コロナウイルスの影響で延期になった夢舞台が間近に迫った。

 「五輪延期に伴って合宿や海外派遣のスケジュールが白紙になるなど、強化面でコロナ禍の影響は大きかった。選手によってはモチベーションの維持が難しかったと思う。その中で男子カヤックフォアは国内トップ4で編成し、世界と戦うために力を入れてきた種目。後半の伸びが持ち味だが、トップクラスに食らい付くためにも序盤の加速がポイントだ。女子カヤックシングルの小野祐佳(秋田県スポーツ協会)は一気に伸びた選手。記録的にも世界で戦う力がついたと感じている」

 ―五輪の目標は。

 「決勝の舞台で戦えるよう選手たちを送り出したい。気負わずにメダルに向かって持てる力を出し切ってくれれば結果はついてくると信じている」

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