豪雨災害、対応力を強化 天童・東根、「高機能救命ボート」の訓練

2021/6/18 21:57
高機能救命ボートで救助活動の訓練を行う隊員ら=天童市・留山川ダム

 全国で相次ぐ豪雨災害を受け、2019年度から全国各地に車いすでも乗れる「高機能救命ボート」が配備されている。今年3月には県内で初めて天童市と東根市で導入され、このほど両市の消防本部による訓練が行われた。

 ボートは全長7メートル、幅3.5メートル。船体が丈夫でがれきにも強く、最大20人が搭乗可能。船首が開閉でき、車いすでそのまま乗り込んだり、容易に荷物を載せたりできる。「落水者リカバリーシステム」も搭載され、ネット状のシートで落水者を巻き込むように引き上げることで、水を含んで重くなっているケースでも容易に救助できる。

 訓練は16日、天童市の留山川ダムで行われ、約40人が参加した。隊員らはボートの操船の他、車いす利用者や落水者の救助を想定しながら使い方を学んだ。天童市消防本部の伊藤勝平隊員(31)は「車いすの乗り降りがスムーズ。水難者の引き上げも力がいらず驚いた」と話していた。天童市消防本部の瀬野充消防署長は「従来のボートより組み立てなどに時間がかかるが、訓練次第で大きな力になる。何が起こるか分からない災害現場で活用していきたい」と高齢者救助などへの期待を示した。

 災害への対応力強化を目指した国の「緊急消防援助隊基本計画」で、20年度までに全国29団体にボートが配備された。消防庁が無償で貸与し、応援要請があれば全国の被災地に出動する。

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