米沢署管内の飲酒運転摘発、異常ペース 5月末で昨年同数、全県と逆“外飲み後”多く

2021/6/18 10:01
米沢署員が市内の飲食店を回り、飲酒運転撲滅への協力を依頼した=米沢市門東町3丁目

 米沢署管内の今年の飲酒運転摘発件数が異常ペースだ。5月末で21件を数え、昨年1年間と同数に達した。飲酒先の傾向を分析すると、全県では新型コロナウイルス禍を反映し自宅などが多いが、同署管内では居酒屋などでの“外飲み”が過半数を占める。県警は17日、米沢市、川西町などと共に、緊急対策会議を開催し、飲酒運転撲滅への取り組み強化を確認した。

 県警交通企画課によると、昨年の飲酒運転の摘発は全県で189件(うち人身事故13件)と、前年の308件(同26件)から大きく減少した。今年の5月末時点は89件(同5件)で、前年の79件(同5件)から約13%増えている。

 一方、米沢署の状況を見ると、今年5月末時点で21件(うち人身事故1件)と前年同時期の10件(同0件)の2倍で、昨年の1年間の件数に並んだ。全県の摘発件数に占める同署管内の件数は例年1割程度だが、5月末時点では約2割になっている。

 違反者の飲酒先は新型コロナ禍を受けた夜の飲食の自粛傾向もあり、全県では「自宅など」が67.4%と目立つが、同署管内は「居酒屋など」が52.4%、「自宅など」が47.6%で逆転している。

 4月に逮捕された米沢市の20代男性は居酒屋など3軒をはしごし、生ビールとレモンサワーの中ジョッキを各1杯、カクテル4杯などを飲みハンドルを握った。同乗者を家まで送るためだったといい、交通取り締まりで発覚した。男性は代行車を呼んでいなかった。

 人身事故を起こしたのは川西町の70代の男性。農道に止めた軽トラックの中で焼酎を飲み、後進した際に軽乗用車とぶつかり、運転手に軽いけがをさせた。

 17日に米沢署で開かれた対策会議には、県警と米沢市、川西町、米沢地区安全運転管理者連絡協議会(武田良宏会長)から約20人が出席。会議後、署員が市内の居酒屋を巡回し、客に運転代行業者の利用を促すよう依頼した。また、自宅で飲酒後、買い出しのために運転し摘発された事案もあったことから、コンビニなどに「飲酒運転が疑われる客が来店した際には速やかに通報してほしい」と協力を呼び掛けた。

 県内では2012年以降、飲酒運転が絡む死亡事故が毎年発生している。交通企画課の奥山祐管理官は「全国的に飲酒運転による重大事故が後を絶たない。県内で悲惨な事故を起こさせないように、飲食店やコンビニなどに協力を求め、さらに取り締まりを強化していく」と話している。

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