人波、渋滞に空港やきもき オスプレイ駐機

2021/6/18 09:02
オスプレイを一目見ようと、連日多くの人が集まっている=17日午後1時21分、東根市・山形空港

 緊急着陸した米軍輸送機オスプレイが山形空港(東根市)にとどまり、18日で5日目になる。身近な場所で軍用機に不具合が起きたことは歓迎されることではないが、空港には連日多くの見物人が集まり、周辺は車が渋滞するほど。整備作業は長期化する可能性もあり、今週末まで続けばサクランボ狩りの最盛期と重なるため、空港関係者は、一層の混雑が搭乗客に影響しないか気をもんでいる。

東根の果樹観光、重なれば混雑恐れ

 14日夕にオスプレイが着陸した直後から、空港には多くの見物人が集まった。ターミナルビルの展望デッキやビル北側の芝生スペースは人であふれ、空港駐車場がほぼ満車となる時間帯もある。

 日本航空山形空港駐在員事務所によると、これまで一般利用の搭乗客が渋滞に巻き込まれて乗り遅れるなどしたケースはないという。ただ、サクランボ狩りが最盛期となる土日には県内外の人が周辺の園地を訪れ、その道中などに、「人気スポット」となった山形空港に立ち寄るケースも想定される。

 同事務所の担当者は「搭乗客が乗り遅れるようなことはあってはならないが、われわれは見学を制限する立場にもない」と、もどかしい胸の内を明かす。空港のフェンスには新型コロナウイルスの感染防止のため、県空港事務所が人との距離を確保するよう呼び掛ける張り紙を掲示している。

 整備の見通しについて、米軍横田基地(東京)の広報部は17日、「航空機の飛行の安全が確認され、完全に運用可能になるまで行う」とし、明確な時期などは示さなかった。

メンテナンス続く

 東根市の山形空港に14日夕から駐機している米軍横田基地の輸送機オスプレイは17日も、メンテナンスの作業が続いた。午後4時15分ごろにトレーラーで整備資機材が搬入され、左プロペラの1枚を取り外し、駆動部分をチェックするなどした。作業は午後8時半ごろまで行われた。

空港売店、利用者4倍

 山形空港に見物人が集まっていることで、思わぬ“恩恵”を受けているのが空港ビル1階にあるコンビニエンスストアだ。暑い日が続くとあって連日、冷たい飲み物や軽食を求める人が利用している。

 コンビニを運営する山形空港ビル(東根市)によると、オスプレイが緊急着陸した14日以降、利用者は通常の4倍程度という。新型コロナウイルスの影響で短縮していた営業時間は、15日から通常に戻した。同社はターミナルビルも管理しており「感染防止のため『3密』を避けて利用してほしい」としている。

記事・写真などの無断転載を禁じます

関連写真

写真・画像の無断転載を禁じます。
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]