ギヤマンクラゲ「実は新種」 鶴岡・加茂水族館など確認

2021/6/17 11:30
新種であることが分かったギヤマンクラゲ(鶴岡市立加茂水族館提供)

 鶴岡市立加茂水族館(奥泉和也館長)と新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)は16日、海外の大学などとの共同研究の結果、日本で「ギヤマンクラゲ」と呼ばれているクラゲが新種であることを発見したと発表した。全国各地の水族館で展示されているクラゲといい、同館でも展示している。

 ギヤマンクラゲは日本では太平洋沿岸に分布する。国内で1925(大正14)年に初めて出現が記録されて以降、北米に生息するギヤマンクラゲ属の学名「ティマ・フォルモサ」と同種と考えられていた。

 研究グループは日本国内4地点で採集された標本を近縁種と比較し、該当する種がないことを確認。このうち2地点で採集された標本についてDNA分析を行い、これまで見つかっているギヤマンクラゲ属と異なる種類であることを突き止めた。学名を「ティマ・ニグロアニュラータ」とし、傘の縁が黒っぽく見えることを特徴として挙げた。

 研究は両館のほかカナダのロイヤルオンタリオ博物館、米国の海洋調査探検隊とハワイ太平洋大などと共同で行われ、結果は学術誌「ズーロジカル・サイエンス」でオンライン公開された。研究への協力を求められた市立加茂水族館はクラゲの標本などを提供。飼育課の池田周平さんは「今まで育てていたクラゲが新種と分かって驚いた。身近なクラゲでも分からないことがあるのだと改めて実感した」と話していた。

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