衆院選・県内3小選挙区、5人が立候補予定 2区は構図ほぼ固まる

2021/6/17 10:33

 秋までにある衆院選の立候補予想者数が852人(うち女性143人)に上ることが、通常国会閉会の16日の共同通信社調べで分かった。県内は県1~3区を自民党が独占する中、国民民主党が新人候補を擁立する県2区で構図がほぼ固まっている。県1区と県3区は依然、流動的な状況が続いている。(文中敬称略)

【1区】遠藤氏着々、野党難航

遠藤利明氏

 9期目を狙う自民現職の遠藤利明=山形市=のみが立候補を予定する。野党の擁立作業は難航しており、対立軸を示せるかが注目される。

 遠藤はコロナ下で制限される戦いを意識し「(国政選挙で)30年近い経験で培ってきた関係を一層丁寧に築きたい」と語る。敵が見えない状況だが、「1区は情勢次第で浮動票が大きく動く」と警戒感を抱く。山形市内に近く後援会事務所を設ける予定。東京五輪・パラリンピックの開幕まで残り1カ月余り。東京五輪・パラ組織委副会長など要職にあり、新型コロナ感染者が減少傾向にあっても頻繁に帰県することは難しい状況だが、事務所スタッフや支援企業、後援会など組織力を生かし着々と地盤固めを進める。

 一方、県内の非自民系参院議員や政党組織などによる「5者会議」は候補者選定を急ぎ、支援労組からの擁立などを模索したが、実現に至っていない。主導する立憲民主党県連は五輪・パラ後の解散を見据え「全力を挙げて候補者を決めたい」とする。ただ短期決戦は避けられず、知名度が選定条件となりそう。共産党県委員会は5者会議の動向を注視しつつ、候補者選定が進まなければ、独自候補の擁立も辞さない構えだ。

 ▽1区(1人)

遠藤 利明(71) 衆院議員 自現(8)

【2区】鈴木氏に加藤氏挑む

(右から)鈴木憲和氏、加藤健一氏

 4選を目指す自民現職の鈴木憲和=南陽市=に国民新人の加藤健一=同=が挑む与野党対決の構図。南陽市と周辺自治体を中心に新型コロナウイルス感染が選挙区内で拡大した5月中旬以降は、ともに目立った動きをできずにいる。

 鈴木は国会閉幕とともに地元での活動を本格化させる。新型コロナ対応への不満などから内閣支持率が低迷する中、「自民にとっては厳しい選挙」と位置付け、支持拡大に努める。

 会期中は週末を中心に地元に戻り、農業関係者や支持者らと意見交換を重ねてきた。今後は選挙区内の自民の各支部、県議、市町議らと連動し、運動を加速させる。特に、25年ぶりに立候補者が出ない見通しとなっている米沢市では後援組織が拡大しており、元衆院議員近藤洋介の票を取り込みながら攻勢をかける。25日に自民党同市支部総会の席上、国政報告を行う。

 5月2日に地元南陽市に事務所を構えた加藤は、活動を本格化させようとした矢先、選挙区内で新型コロナの感染拡大に見舞われた。積極的な動きができずにいるものの、県議や市町議らを通じた企業、支援者回りを地道にこなす。

 知名度不足を補うため、県選出の参院議員で国民の政調会長を務める舟山康江との連携をのぼり旗などでアピール。ポスター掲示などと併せて知名度アップを狙っている。南陽後援会の役員体制は固まった。自治体単位の後援会は西村山で設立が進んでおり、今後は置賜を中心に組織の構築を目指す。

 ▽2区(2人)

鈴木 憲和(39) 衆院議員 自現(3)

加藤 健一(40) 会社役員 国新

【3区】加藤氏、地盤固め進む

(右から)加藤鮎子氏、梅木威氏

 3選に挑む自民現職の加藤鮎子=鶴岡市=が、コロナ禍で地元入りが難しい中、後援会総会にオンライン参加するなど地盤固めを進めている。共産が鶴岡地区常任委員の新人梅木威=同=の擁立を決めているが、「5者会議」は候補者擁立に至っていない。

 加藤は先月21日に酒田飽海地区後援会の総会にオンライン参加。「議席を守ることが地元のためになると考えている」と述べ、一層の支援を求めた。今月20日は鶴岡田川地区後援会総会に臨む。7月に庄内町、10月に鶴岡市で首長選が続き、鶴岡、酒田両市議選も10月に予定。各選挙と連動し、支持拡大を狙う。

 加藤の対抗馬として一部経済人らが最上地域の議員の擁立を模索したほか、5者会議が最上の別の議員に出馬を打診したが、ともに実現しなかった。5者会議で候補者選定を主導する立民県連代表の県議石黒覚は「現段階では選定中だが、3区内の地元から候補者を出す方向で検討を進めている」と話している。

 梅木は市議らとつじ立ち、ミニ集会などを重ねており、来月に事務所開き、決起集会を予定している。

 ▽3区(2人)

加藤 鮎子(42) 衆院議員 自現(2)

梅木  威(62) 政党役員 共新

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