“遊び心”抱いて生きよう 森田真生さん「高校生のための文化講演会」

2021/6/15 09:28
森田真生さんのオンラインでの講演を聞く生徒たち=上山市・上山明新館高

 高校生のための文化講演会(山形新聞社、一ツ橋文芸教育振興会主催、文部科学省など後援)が14日、上山明新館高(佐藤睦浩校長、670人)と新庄東高(田宮邦彦校長、333人)で開かれた。独立研究者の森田真生さんが「僕たちはどう生きるか」と題してオンラインで講演した。

 森田さんは「新型コロナウイルスのパンデミックや気候変動など、現代は当たり前の常識が崩れている」と指摘。「そんな時代だからこそ、遊び心を持って生きる方が現実的だ」と主張し「大人は椅子を座る道具と知っているが、小さな子どもは知らない。押したり倒したり、もぐったりと、どんどん意味を広げていく」との一例を紹介。その上で「常識にとらわれず、子どもの遊び心のようにあえて違った角度から物事を見て人生を歩んでほしい」と呼び掛けた。

 明新館高では全校生が体育館で聴講。生徒会長の3年鈴木一成さん(17)は「自分だけに集中すると精神が疲れてしまうとの言葉が印象に残った。他人を思いやる気持ちを持ち、自分も他人も幸せにできるようになりたい」と話していた。

 森田さんは東京大理学部数学科卒。京都に拠点を構え研究活動を続ける傍ら、全国で「数学の演奏会」などを開催。「数学する身体」で第15回小林秀雄賞を受賞するなど執筆活動も展開している。

 一ツ橋文芸教育振興会は集英社(東京)が1976年に創設した。講演後、同振興会から両校に集英社文庫各100冊が贈られた。

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