温泉に新型コロナウイルス不活化効果 蔵王の旅館

2021/6/13 11:22
蔵王温泉の旅館・善七乃湯のお湯に新型コロナウイルスを不活化する効果が確認されたと発表する岡崎靖社長=山形市

 山形市蔵王温泉の旅館「最上高湯 善七乃湯」は12日、同旅館所有の辻屋源泉の温泉水について、新型コロナウイルスを不活化する効果が確認されたと発表した。群馬県の草津温泉でも2月に同様の調査結果が発表されており、草津と同じ群馬県内の企業が調査した。蔵王温泉のお湯全体にも同様の効果があるとみられるといい、あらためて調査して情報発信したい考えだ。

 善七乃湯の岡崎靖社長(52)が同日、蔵王体育館で報告会を開いた。調査は、新型コロナウイルスを扱うことができる機関が限られているため、群馬県桐生市のグッドアイに依頼した。辻屋源泉のお湯とウイルス液を混ぜたところ、1分後に94.9%が不活化したという。岡崎社長は、新型ウイルスを死滅状態にできると説明した。蔵王温泉のお湯は水素イオン指数(pH)が1.3~1.5と、胃酸と同程度の強酸性で以前から高い殺菌効果があるといわれていた。

 善七乃湯では現在、辻屋源泉に温度調整のため別の源泉を加え、八つのすべての湯船が源泉100%の掛け流しだ。岡崎社長によると、蔵王温泉には47の源泉があり、検査を担当したグッドアイからは「蔵王温泉全体のお湯に同様の効果があるといえるのではないか」と伝えられたという。

善七乃湯の露天風呂=山形市蔵王温泉

 岡崎社長は「蔵王温泉の各旅館、土産物店、観光施設もコロナ禍で非常に厳しい状況が続いている。新型コロナウイルスを不活化させる効果を発信し、少しでも客足の回復につなげられたらいい」と話した。

 今後、各源泉での効果や時間が経過した場合の有効性などについても調査したいとしている。

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