オンラインゲーム・画面に向かう子どもたち(上) 県内でeスポーツ人気広がる

2021/5/27 11:04
県内初のeスポーツカフェには週末を中心に若者が集う=山形市

 5月上旬、山形市にオープンした県内初のeスポーツカフェ「トレジャー」。ゲーム機やモニターが並び、10~20代の男女が忙しく指を動かしている。マイク付きのヘッドホンを着け、世界観に没頭する人、通話しながら激しく指示を出す人など楽しみ方はさまざまだ。長時間座っても疲れにくい高機能チェアも完備し、先月26日の開店以来、週末には1日延べ約80人が集まる。

 斎藤弓嗣(ゆみつぐ)支配人(38)は「新しい交友関係を築くことができる場にしたい」と話す。ゲームを通じて知り合った人と実際に会えるほか、イベントなどで幅広いコミュニティーをつくることが目標だ。また、介護事業と連携し、高齢者の認知機能改善につなげるなどの試みも見据える。

 予期せぬ出会いもあった。ある夫婦が「引きこもりがちな子どもを連れてきたい」と来店したという。ゲームをするならカフェでするというルールを決めることで、家から出るきっかけになったという。斎藤支配人は「ゲームには大きな可能性がある」と手応えを感じた。

 全国ではゲームを指導する家庭教師も登場している。2019年秋に国内初のサービスを提供したゲムトレ(東京)には現在230人の小学生が登録。先生は高校生らのゲーマーで平均20歳だ。生徒同士が友人になったり、親の会もあったりとオンラインであること以外は通常の「習い事」と同じ。先生とプレーすることでゲーム上のマナーも学べる。体験者は「集中力が高まった」「意思を伝えられるようになった」などの声を寄せている。

 山形市内に住む高校生プロゲーマー小清水光(ひかる)さん(17)=山本学園高3年=は「勝つために相手のくせやチームの動きを研究し攻略することは他のスポーツと変わらない」と強調する。斎藤支配人も「海外での熱量はけた違いのため、英語をゲームから学ぶ子もいる。たかがゲームとばかにせず、日本もeスポーツ先進国になってほしい」と期待している。

 インターネットを通じて国内外の人と楽しめるオンラインゲームが幅広い年代に浸透している。遊びを超えた「eスポーツ」は職業としても認知されている。一方、ゲーム内で生まれた人間関係が仲間外れなどの疎外感を与えたり、顔が見えないやりとりで態度が攻撃的になったりと、子どもを中心にトラブルも生まれている。県内の実情を取材し、ゲームとの付き合い方などについて専門家と考える。

オンラインゲーム インターネットを介し、遠隔地にいる人と同時に対戦したり、遊んだりできる。ボイスチャット機能で会話も可能。家から世界中の人とつながることができ、コロナ禍の外出自粛で人気が高まった。小学生が熱狂するのは米社製「フォートナイト」で、一斉に島に降り立った100人が生き残りを懸けて相手を倒していく。「あつまれ どうぶつの森」は無人島で虫捕りや魚釣りを疑似体験できる。

アンケートを行います

 寄り添うぶんちゃん取材班はインターネットの利用に詳しい山形大学の加納寛子准教授と協力し、読者へのアンケートを行います。小中学生の親子向けと高校生以上向けの2種類で、スマートフォンやパソコンから5分程度で答えられます。回答後、ゲーム障害の危険度が点数化されます。アンケートで収集した個人情報や回答は研究・取材の用途にのみ使用します。

 さらに、子どもを巡るゲーム環境などの悩みや意見を募集します。公式LINEのほか、ファクス023(641)3106、〒990―8550山形市旅篭町2の5の12 山形新聞「ぶんちゃん取材班」係まで

(1)小中学生の親子向けアンケート

(2)高校生以上向けアンケート

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