かがり火の中、厳かに 芸工大で薪能

2021/5/17 22:17
武将の木曽義仲に仕え亡霊になった女性の忠誠心を表現した能「巴」が演じられた=山形市・東北芸術工科大

 かがり火で照らした舞台で能や狂言を上演する「薪能(たきぎのう)」が17日、東北芸術工科大(山形市)の水上能楽堂・伝統館で行われ、幽玄な能楽の世界に浸った。

 演目は、大蔵流の人間国宝・山本東次郎さんらによる狂言「茶壺(つぼ)」、観世(かんぜ)流の観世銕之丞(てつのじょう)さんらによる能「巴(ともえ)」が披露された。「茶壺」では、酒に酔って道ばたで寝込んでしまった男と通りがかりの詐欺師が、男が持っていた茶壺を巡って争いになる様子を演じた。

 「巴」は、日が落ち、暗がりにかがり火がともされた中で上演された。旅の僧の前に、木曽義仲に仕えた女武者・巴御前の霊が現れ、主君の最期について話す物語。厳かな雰囲気の中、巴御前が戦の中で勇ましくなぎなたを振るう姿などに観客たちは見入っていた。

 同大が主催し17回目。会場は屋外にあり、マスク着用や検温、手指消毒など新型コロナウイルス感染防止対策も講じられた。

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