口の健康、障害児・者も 県が手引書、歯磨き支援や方法紹介

2021/5/17 14:50
障害の特性を示した上で口腔内の特徴や歯科治療、望ましい口腔ケアを詳細に掲載したハンドブック

 県は障害児・者の口腔(こうくう)ケアを支援するため、歯科保健ハンドブックを作った。それぞれ障害の特性を示した上で、口腔内の特徴や歯科治療、望ましい口腔ケアを詳細に掲載している。家庭で実践でき、歯周病や虫歯の予防につなげる心強い一冊となっている。

 障害は(1)自閉スペクトラム症(2)ダウン症候群(3)脳性まひ―の三つについて特性を示した。それぞれ家庭での支援者による歯磨きの方法などを紹介している。

 (1)は発達障害の一つで、コミュニケーションが苦手で興味があるものに衝動的に向かう。歯磨きのポイントとして▽毎日同じ時間、同じ場所、同じ歯ブラシ、コップを使用▽絵カードを使い、どこをどれくらい磨くか具体的に提示▽肯定的な表現を用いて、怖がる言葉は回避―などを挙げた。

 (2)は舌が口腔の容積に対して比較的大きく、歯の内側が磨きにくいため内側をより丁寧に磨くことを求めている。(3)は口の中への刺激に反射することがあり、歯ブラシをかんでしまうことがあるため、歯ブラシの柄を長くするなど工夫することを勧めている。

 ハンドブックでは、県内で障害児・者を受け入れている病院歯科のうち、掲載の同意を得た連絡先なども記した。A5判カラーで全17ページ。内容は県のホームページにもアップしており、広く周知している。

 県がん対策・健康長寿日本一推進課は「障害児・者は特に日頃の口腔ケアや、予防のための定期的な歯科受診が重要となる。具体的な対応を記したハンドブックを家庭や学校、施設などで積極的に活用してもらいたい」としている。

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