迫る五輪-県民の思い交錯 開催に向け賛否

2021/5/16 12:27

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 新型コロナウイルスの感染が世界的に収束せず、国内でも緊急事態宣言やまんえん防止等重点措置の対象が広がる中、東京五輪の開幕が7月に迫ってきた。開催に向けた賛否を県内で聞くと、万全の防止策を講じた上での実施を期待する一方、延期や中止を求める声もあるようだ。

子どもに見せたい

 宮城県で行われるサッカー男子の予選と準々決勝のチケットを購入した山形市の会社員男性(45)は「世界レベルのサッカーを子どもたちに見せたい。観客を事前販売分だけにして開催してほしい」と話す。心配なのは同行予定の父母の健康。「高齢のため感染すれば重症化のリスクもある。連れていけるだろうか…」と悩む。

納得される形で

 酒田市は7月、トライアスロンのニュージーランド代表チームの事前キャンプをホストタウンで受け入れる。かつて市内での合宿時に選手と交流した庄内トライアスロン協会の男性幹部(61)は「成果を発揮する場を設けてほしい。沿道でエールを送りたいところだが、どんな形でも応援する気持ちは変わらない」。南陽市をホストタウンとするバルバドスの陸上選手と2019年に交流した市陸上競技協会の男性(39)も「事前キャンプは中止となったが、開催さえしてもらえば事後交流の可能性は出てくる。対策を万全に、多くの人が納得する形での開催を」と期待する。

心と体の健康第一

 ブルガリア新体操ナショナルチームの応援を続け、チケットも購入した村山市の主婦(70)は、ワクチン接種を終え、PCR検査で陰性であれば東京に観戦に行きたいと考えている。ただ「選手の心と体の健康が第一」とし「安全が確保されない状況なら中止もやむを得ない。五輪がなくなってもブルガリアの少女たちを応援していく」と熱い思いを語る。

正直、分からない

 「開催が良いのか悪いのか正直、分からない」というのは新庄市の会社役員の女性(51)。無観客開催は盛り上がりに欠ける気がし、「大会に照準を合わせてきたアスリートたちの努力を考えれば反対とは言えない」と悩ましげだ。

心から楽しめない

 鶴岡市の会社員男性(23)は「全国的に感染が抑えられていない中で、海外の選手を招くのはリスクがあり怖い」と不安を口にする。バレーボール日本代表のメダル獲得を期待していたが、首都圏での医療逼迫(ひっぱく)を踏まえ「延期してほしい。感染者が減り、多くの人が開催を歓迎するまでは心から楽しめない」と話す。

選手間の感染心配

 米沢市の高校3年の女子生徒(17)も医療状況を考慮し、中止した方が良いと考える。「観客だけでなく、選手間での感染拡大が心配。首都圏の知事が選手専用の病床確保を断ったとの報道もあった。選手の健康と安全を最優先に考えるべきだと思う」と強調した。

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