荘内銀行、資金利益増え最高収益 3月期決算、271億円

2021/5/15 14:31
荘内銀行本店(資料写真)

 フィデアホールディングス(HD、仙台市)は14日、傘下の荘内銀行(鶴岡市、田尾祐一頭取)の2021年3月期決算を発表し、純利益が前期比3.9倍の15億6600万円だった。有価証券利息配当金を中心に資金利益が増え、一般企業の売上高に当たる経常収益が09年の北都銀行(秋田市)との経営統合後最高となる271億2千万円で13.3%増になったことに加え、株式等関係利益の増加、経費の減少もあり、利益が大幅に増えた。

 経常利益は約3.3倍の38億4900万円。

 新型コロナウイルス禍で落ち込んだ市場の回復を受け、有価証券利息配当金、株式等関係利益が計画を上回った。役務取引等利益が上半期はコロナ下で営業活動がままならず低調だったが、下半期は市場回復を受け投信関連手数料が伸び、通期ではプラスに。経費は計画に基づき、人員の自然減や企画機能のフィデアHDへの一本化、営業店の集約が進み、コストを削減した。国債などを損切りしたほか遊休不動産、移転統合店舗の固定資産処分損、減損損失を計上したが、大幅な利益増でカバーされた。

 本業のもうけを示す実質業務純益は68.2%増の40億5700万円。債券関係損益を除いたコア業務純益は2.7倍の70億9400万円だった。与信関係費用は一般貸倒引当金繰入額が減少した一方、個別貸倒引当金繰入額が増加し19.7%増の11億5600万円。

 期末の預金残高(譲渡性含む)は個人、法人とも増え、昨年3月末に比べ863億2千万円増の1兆3084億700万円。貸出金残高は新型コロナ対応を含め、取引先の資金ニーズに積極的に対応して県内事業性貸し出しが増え、8704億9400万円と112億4100万円増えた。

 金融再生法に基づく不良債権の総額は196億6300万円で、昨年9月末比4億9千万円減少。不良債権比率は0.03ポイント改善して2.21%となった。保全率は93.08%。自己資本比率は9.75%で昨年9月末比で0.36ポイント上昇した。22年3月期業績予想は新型コロナの影響を見据えて堅く見積もり、経常利益26億円、純利益17億円とした。

 フィデアHD連結では純利益が前期比約2.5倍の33億1400万円。経常収益が4.5%増の531億9100万円、経常利益が2.4倍の68億9400万円だった。年配当は6円(中間配当3円、期末配当3円)を継続。22年3月期連結業績予想は経常利益52億円、純利益34億円とした。

 同じくフィデアHD傘下の北都銀行の純利益は約2.8倍の11億5800万円。経常収益は6.1%減の216億5千万円、経常利益は約2倍の25億3900万円だった。22年3月期の業績予想は経常利益23億円、純利益15億円。

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