米沢市、舘山浄水場を廃止へ 26年度、県の給水に切り替え

2021/5/15 12:00

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 米沢市は、同市の水道水全体の約2割を担う舘山浄水場を2026年度で廃止し、県企業局からの給水に切り替える。整備から50年余りが経過し老朽化しているが、切り替え費用は施設更新に比べて54億円程度圧縮され、運用経費も軽減できると判断した。県企業局にとっては同市に所有する笹野浄水場の効率化につながる。切り替え後の同市水道水は県企業局からの給水がほぼ100%となる。

 同市の舘山、小野川両地区などに給水する舘山浄水場は1969(昭和44)年に完成。老朽化や耐震性の問題に加え設備機器も耐用年数を過ぎ、修理や更新費増大が見込まれるという。

 舘山浄水場の更新費は管路整備を含め約70億円と試算される。廃止して県企業局から受水する場合、新たな配水池や配水管の整備に約16億円が必要となるが、市の設備投資費は54億円ほど軽減される。県企業局から水道水を買い取る年間費用は約2500万円の見込みで、現行の運用費8千万円からは圧縮される。市上下水道部は「将来の買い取り単価上昇など不透明な要素はあるが、現在の運用費よりも低減できるだろう」としている。

 県企業局は21~23年度で設計、整備を進め、24年度に小野川地区など一部の給水を開始。市の配水管敷設替えと平行し、26年度に本格給水を予定している。笹野浄水場から新しい配水池までの送水管整備に約9億円の予算を投じるが、同浄水場の利用率は現在の68%(1日当たり4万1600立方メートル)から、73%(同約4万4200立方メートル)に上がるとしている。

 人口減少に伴う給水量の低下や水道施設の老朽化などで水道事業は厳しい経営環境に直面しており、広域化の動きがある。笹野浄水場の給水能力は1日当たり6万600立方メートルで米沢、南陽、高畠、川西の2市2町に給水している。高畠町は水道水全体の7割程度、南陽市と川西町はほぼ100%。米沢市は約8割で、残り2割は舘山浄水場などが担っている。

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