山形銀、6年ぶり増益 3月期、27%増の27億3200万円

2021/5/14 14:12
山形銀行本店(資料写真)

 山形銀行(山形市、長谷川吉茂頭取)は13日、2021年3月期通期決算を発表した。単体の純利益は日銀による2016年のマイナス金利政策導入以降、毎年減少していたが、6年ぶりに増加に転じ、前期比27.0%増の27億3200万円だった。一般企業の売上高に相当する経常収益は国債等債券売却益が減って6.8%減の345億8100万円だったが、資金利益が伸び、不良債権処理額が減少したことなどから経常利益が11.2%増の43億2900万円となったため。

 連結の経常収益は6.4%減の412億2500万円、経常利益は4.4%増の48億3800万円、純利益は12.4%増の28億5200万円だった。1株当たりの年配当は30円を継続。22年3月期も30円を維持する予定。

 本業のもうけを示す単体の実質業務純益は、債券売却益の減少などから9.8%減の52億900万円。実質業務純益から債券関係損益などを差し引いたコア業務純益は、預金の支払利息や米ドル市場調達コストが減少した一方、有価証券利息配当金が増えて資金利益を伸ばし、7.6%増の59億7300万円。

 与信関係費用は、貸出金が伸びたため一般貸倒引当金繰入額は増えたが、企業への経営改善・事業再生支援が効果を上げて不良債権処理額が14億円超減少した結果、全体では12億2千万円減の8億1200万円となった。

 期末の預金残高(譲渡性を含む)は、法人、個人、公金がともに増え、昨年3月末より2917億4400万円増の2兆6659億7800万円。貸出金残高は、消費控えを背景に個人向けが減少したが、企業の資金需要に応えて一般貸し出しを大きく伸ばし、262億1600万円増の1兆7481億1千万円。預金残高、貸出金残高ともに過去最高。

 単体の自己資本比率は昨年9月末比で0.10ポイント低下したが、速報値で10.38%と引き続き高い水準を保っている。金融再生法に基づく不良債権の総額は7億7900万円増え、242億2800万円だった。不良債権比率は0.04ポイント悪化し1.35%。担保や引当金による保全率は79.81%。

 22年3月期の単体の業績は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を堅く見て経常収益320億円、経常利益28億円、純利益19億円の減収減益と予想している。

常務に藤山氏、長谷川氏昇格

 山形銀行の任期満了に伴う取締役人事は、勝木伸哉常務が退任し、常務に藤山豊取締役融資部長と、長谷川泉取締役金融市場部長が昇格する。また、駒込勉事務統括部長、小松俊幸酒田支店長兼酒田駅前支店長、菅友和営業企画部長を新任する。代表権を持つ長谷川吉茂頭取と三浦新一郎専務をはじめ、永井悟、小屋寛、三沢好孝、佐藤英司の各常務と、社外の井上弓子、原田啓太郎の各氏は重任する。長谷川泉氏は長谷川頭取の次女。

 取締役監査等委員は、常勤の垂石卓朗氏と、社外の五味康昌、尾原儀助、松田純一、押野正徳の各氏を重任する。

 いずれも来月24日の株主総会、その後の取締役会で正式に決まる。

 常務を退任する勝木氏は今年4月から、県よろず支援拠点チーフコーディネーターを兼任している。

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