今年県内、高速道への進入多発 歩行者や自転車、4月末で既に7件

2021/5/14 11:42
県内の高速道路で歩行者や自転車の立ち入りが多発している。山形蔵王インターチェンジ付近では4月末までに3件が確認された(画像を一部加工しています)

 今年の高速道路への歩行者や自転車の立ち入りが4月末で7件と、前年同期の3.5倍に上っていることが13日、県警高速隊への取材で分かった。認知症やその疑いがある高齢者が多いが、20代がナビゲーションアプリの設定を誤り進入したケースもあり、同隊は注意を呼び掛けている。

 同隊によると、県内の高速道路への立ち入りは過去5年に毎年12~16件が確認されている。4月末時点の最多は17年の6件。19年が3件、20年は2件で、今年の7件はハイペースだ。いずれも高速道路とは気付かず入り込んでしまっており、6件は65歳以上、うち4件は認知症や認知症の疑いがあった。

 山形自動車道の山形蔵王インターチェンジ(IC)付近では3件が発生している。1月24日午後3時半ごろには、取り締まり中の高速隊員が、馬見ケ崎川に架かる橋を渡り料金所に歩いてくる市内の70代女性を発見した。4月23日早朝には、ドライバーがパーキングエリアを歩いている市内の70代男性を見つけた。同27日には自転車でゲートを通過しようとした市内の60代男性を職員が制止。この男性は4月上旬にも、東北中央自動車道の山形上山ICを自転車で走行し止められていた。

 誤進入は高齢者だけではない。首都高では食事宅配サービスを行う自転車やミニバイクの誤進入が問題となっている。目立つのはスマートフォンのナビアプリを車向けの設定にしたまま利用して、高速に誘導されたケースだ。

 鶴岡市の庄内あさひIC付近で4月15日、パトロール中の高速隊員が山形道を歩く20代男性を見つけた。県外から来た男性は庄内あさひバスストップで高速バスを下車。いったんは一般道に出たが、ナビアプリで訪問先の会社を探しているうちに、ICから入り込んでしまったという。ナビは車用に設定されていた。

 高速への立ち入りは重大事故に直結しかねない。5月に入ってからも発生しており、高速隊の藤田正隊長は「異常ペース。高齢者がいる家庭は十分に注意をお願いしたい。ナビアプリを使う歩行者、自転車は高速道路を使わない設定にし、標識や看板の確認をしてほしい」と警鐘を鳴らす。さらに、高速を利用するドライバーにも立ち入りの可能性を念頭に置いた運転を促し「見つけた場合は最寄りのサービスエリアやパーキングエリアから110番してほしい」と話している。

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