背中押す、古里の絆 楽天・下妻選手の今季登場曲、酒田拠点のバンド楽曲採用

2021/5/13 11:12
下妻貴寛選手の今季の登場曲に採用された「証人」のミュージックビデオの一場面(ユーチューブから)

 プロ野球楽天のホーム戦で今季、酒田市出身の下妻貴寛捕手が打席に入る際に流れる登場曲として、同市を活動拠点とするハードコア・パンクバンドFRIDAYZ(フライデイズ)の「証人」が採用された。「自分の努力は自分が一番よく知っている」というメッセージを込めた、スタイリッシュな楽曲に仕上がっている。

 2005年結成のFRIDAYZは、ボーカルのKENTAさん(39)=本名酒井健太=とHORIさん(ボーカル)、GOEさん(ギター)、AKMさん(ベース)、YASさん(ドラム)の5人編成。これまでに3枚のアルバムを発表しているほか、16、18の両年、酒田市内で開いた音楽フェス「DO IT」では千人以上を集めるなど、地域の音楽シーンをけん引する存在だ。

 デザイナーとしても活動する酒井さんは昨年、新型コロナウイルス感染拡大で代表を務めるライブハウス・酒田hopeの休業を余儀なくされる中、地域の話題になればと、さまざまな分野で活躍する市民らの似顔絵を描いたステッカー作りに取り組み始めた。下妻選手と知り合ったのは、インターネットを通じて「自分のステッカーを作ってほしい」と連絡が来たのがきっかけ。昨年末に共通の知人を介して初対面し、登場曲の制作を依頼された。

 下妻選手が21年シーズンに向けて「マイペースに、これまで取り組んできたことを信じて臨む」と語ったのを受け、「立場は違っても、自分たちと重なる部分もある」と酒井さん。選手を鼓舞するようなコーラスから始まる、2分弱の「証人」は、疾走感あふれるサウンドに乗せ、英語、日本語を交えて力強く「自分のことはわかってる」「費やした時間 証人は自分自身」などと歌う。

下妻貴寛選手(資料写真)

 球場で流れるのは曲の冒頭30秒余り。他者の依頼で楽曲制作に取り組むのは初めてだったが、分かりやすく、ファンに口ずさんでもらえるような曲調に仕上げた。酒井さんは「下妻選手を応援するとともに、コロナ禍の中で頑張る地元のバンドや住民を奮い立たせる曲になってくれたらいい」と力を込め、「球場で曲を聞き、FRIDAYZや酒田に興味を抱いてくれたらうれしい」と話す。

 「証人」は各種音楽配信サービスで購入可能。動画投稿サイト「ユーチューブ」では、曲を演奏するメンバーの姿と、努力を重ねる野球少年のドラマを交互に描いたミュージックビデオを公開している。

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