山形大生2人、ひらめいて優秀賞 20年度・コロナ下、特許コンテスト

2021/5/12 10:59
パテントコンテストで優秀賞を受賞した(左から)大野和樹さん、田崎晃基さん=米沢市・山形大米沢キャンパス

 文部科学省などが主催する学生対象の2020年度パテント(特許)コンテストで、共に山形大工学部2年の大野和樹さん(20)と田崎晃基さん(19)が優秀賞に選ばれた。大野さんは床に収納できるドアストッパーを考案。田崎さんは空中に映す像の大きさが変えられ、装置のコンパクト化も可能な画像投影型タッチパネルを考えた。同大で同時に2人が受賞するのは初めて。共に新型コロナウイルス禍の中でアイデアが生まれた。

 大野さんが考案したドアストッパーは、普段はドア可動域の床に収納され、装置の端を押すことで床上に現れてストッパーの役割を果たすシンプルな構造。磁石により意図しない動きを防ぐ仕掛けを施した。同様に床に取り付けるタイプでは、床の部品とドアに取り付けた部品を磁力で固定するものがあるが、大野さんのストッパーは収納時に床と同化し、美観の面で優れている。

 ひらめきのきっかけはコロナ禍によるリモート学習中、実家のある宮城県白石市で祖父母宅を訪ねた際、ドア周辺のスペースが狭く機能していない戸当たりタイプのドアストッパーを見つけたことだ。「これは問題」と気付き、その日のうちに解決する仕組みを思いついたという。「祖父母に受賞を知らせたら『つくってくれよ』と喜んでいた」と笑顔を見せる。

 田崎さんが考えた空中タッチパネルは、従来型に拡大用のパネルを加えたことで、空中に映し出される画像の大きさを自由に変えることが可能。操作性を高めるため、超音波と赤外線センサーで指の動きを検知する仕組みとした。像の大きさを変えられるアイデアが実用化されれば、装置自体を小型化して持ち運べるようになる。近距離無線通信「ブルートゥース」を活用すればスマートフォンと連携して使うこともできる。

 コロナ禍で非接触のタッチパネルが注目される中、「この技術がもっと身近なものになってほしい」と考え始めたという。料理好きで「スマホのレシピを見ながらの料理も楽にできるようになる」と夢を描く。

 パテントコンテストは毎年、知的財産権制度の理解促進などを目的に開催されている。20年度は全国の大学などから880件の応募があり、2人の案を含む30件が優秀賞に選ばれた。受賞者は特許庁への出願支援を受けることができ、2人とも既に出願を済ませた。

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